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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第412話】
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 ココアをいれ、俺はそれをベッドに座っていた美冬の元へと届ける。

 ジト目のまま美冬は俺を見ていて、ココアを受け取るとお礼の言葉と共にこう言った。


「ありがと。 ……だからって、これで騙される美冬じゃ無いんだからね?」


 ココアを一口飲み、ベッドの横に備わった机にそれを置くと美冬は自分の隣へと手でポンポンとベッドのシーツを叩く。

 とりあえず美冬の隣に座ると――。


「お兄ちゃん、ラウラと何したの? ……もしかして、キス?」


 言ってから頬を膨らませる美冬――まるで提灯の様だった。

 指摘すれば更に不機嫌になるため、黙っていると美冬は腕を組む。

 ふくよかな胸の膨らみがずしっと美冬の腕に乗る――妹ながら、やはり大きな胸をしてると思っていると、また言葉を口にし始める。


「……でも、キスであれだけ嬉しそうな表情するわけないか……。 何だかんだで、お兄ちゃんいっぱいキスしてそうだもん。 ラウラだけじゃなく、他の子とも」

「ぅ……」


 ズバリと言い当てる美冬に、思わずたじろぐ俺――そんな俺を見て、美冬は更に不機嫌になる。


「今の反応が答えだね。 ……むぅ、美冬だってお兄ちゃんとちょっとしかしてないのに……」

「や、さ、流石に兄妹でキスは不味いだろ……し、した後だけどさ……」

「兄妹の枠を外したら、男と女だもん。 ……むぅ、美春みたいに義理の妹なら美冬だって……」

「ぅ……兄妹として産まれたんだから仕方ないだろ?」


 陰りの落ちる表情を見て僅かに慌てる俺、軽く息を吐くと美冬は――。


「……まあ兄妹でも周りにバレなきゃ大丈夫だよね」

「へ? ……おわっ!」


 美冬に勢いよく押し倒され、気付くと天井を仰いでいた。

 俺に覆い被さる様に身体を重ねてくる美冬――さっきのラウラとした事もあって、俺の欲望の塊が僅かに反応する。


「ぁ……。 ……へへっ、お兄ちゃんったら……えっち……」

「ば、バカ、いくら妹でもそんなに密着されたらそうなるって!」


 そう言うものの、多分俺の中のリミッターが狂ってるのかもしれないが。


「ふふっ……。 とりあえず、美冬に話してよ。 兄妹で隠し事は無し……でしょ? まだお兄ちゃんが美冬に隠してる事があるって知ってるんだからね?」

「……いや、流石にこれは知らない方が良いことだと思うが……」

「……良いから、教えないとこのまま擽り地獄しちゃうよ?」


 僅かに上体を起こし、指をワキワキと動かすのを見せる美冬。

 流石に擽り地獄は勘弁してほしいと思い、観念して俺は先ず最初の一夏襲撃事件の事を説明し始めた。

 それを訊いた美冬は、驚きの表
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