ぷろろーぐ 提督着任!
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フィリピン・タウイタウイ州。
とうとうこの時がやってきたわ!
私達が今までずっと、この時を待っていた事か…… うっうっ。
勉強に次ぐ勉強に次ぐ勉強(ry
この血反吐を吐くような試練に耐え切り、私はついに……ついに……!
「本日からタウイタウイ泊地に着任する事になったユウキ・アリスよ! よろしくね!」
そう、私達はここ、タウイタウイ泊地っという場所で、提督として着任したのである!
「はいです! 私は電です、ユウキ・アリスさん。こちらこそよろしくお願いします!」
金色の目をした茶色い長髪をアップヘアーにして束ねている電という名前の艦娘ちゃんは、私に握手をすると、ニッコリと笑って挨拶を返してくれた。礼儀正しくて、何て笑顔が可愛い女の子なの!
きっとこの子とは仲良く出来そうだし、提督のお仕事も楽しく出来るだろう。そう思うと、私はますますウキウキしてきた!
私はこれからずっと自分達が過ごす事になるだろう、母艦を眺める。
母艦の雄大で壮大な姿を拝み、私は両親から聞いた時よりもその神々しい姿に思わず喉が鳴り、同時に胸が高鳴った。
「うわぁ! ここが私達の基地かぁ! ユウキ! 電ちゃん! 早速見に行きましょ!」
私はそう言うと、ふり返って電ちゃんを見る。
すると、電ちゃんは何故か首を傾げた。
「えっ…… ユウキ? ……っきゃ! はわわわ! び、びっくりしたのです!」
どうやら電ちゃんはユウキの事に気づいていなかったらしくユウキが彼女の隣を通って、私の隣に来た瞬間、驚いた。
「……」
ウェーブのかかった腰まである長い金髪の私と違う、髪型は黒髪ロングのストレートヘアーをした、これまた軍服の私と違う服装は黒色をベースにした金の刺繍がある着物を着たユウキは、赤い瞳(ちなみに私は青)でびっくりした電ちゃんをじっと見ながら、私の裾をぎゅっと握った。
そして、私の顔を見る。
「えっと、電ちゃん。ユウキが驚いてごめんなさいって」
「えっ? えっ?」
何が何だか分からなそうな電ちゃんに、ユウキはぺこりと頭を下げた。
その時、ようやく謝罪をされたと分かった電ちゃんは顔を赤くして慌てて、手をブンブン振りながら遠慮した。
「い、いえいえ! とんでもないです! こちらこそ驚いてしまって、それに全然気づかなくてごめんなさいです!」
「…………」
ユウキが逆に謝ってしまった電ちゃんに少し微笑みながら「良い人ね」って、自分の口元に手を当てて朗らかに言う。
すると、褒められた彼女はポカーンっとしながら、頭にクエスチョンマークを浮かべる。おや、どうしたのかな?
「……え、えっと?」
「どうしたの? 電ちゃん?」
「い
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