そろそろ
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立ち尽くす私たちの後ろに、あの女性が立っていた
・・・いつの間に?
『 気をつけてね。 また危ないことが起こるわ
だから忘れないで、あなたは1人じゃないってことを 』
誰に伝えるでもなく彼女は言葉を口にした
『 ・・・にしても暑いわ 一回だけサービスしとくわね 』
彼女は私たちをよけて自動ドアの外へと歩き出した
気づくと日差しは無くなり、今にも雨が降り出しそうな天気になっていた
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【 レン視点 】
思い返してみれば、確かに最近おかしな事が多かったような気がする
鉄骨は降って来るし、真っ二つにされるし。
夜になんとなく散歩してたら、怪しい集団に遭遇するしなぁ
あれが全部、女神様の言う「人生ゲーム」なら、これからも続くのだろう
これからは常に誰かから狙われる生活になってしまうのか
「 まぁ、それも悪くないか 」
自分の命が狙われているのに、こんなにワクワクするのは何故だろう
僕はこれをずっと求めていたのだろうか
法律という保護から抜け出して、自分の感じるままに行動できる世界
もちろん相応のリスクは伴うが、それでもいいと思えてしまう
「 安全が一番だって思えるようになるのかな・・・もう戻れないけど 」
やっぱり少しナーバスになっているのか
最近は自分の未来について考える事が多くなったと思う
部屋のソファーに座っている
部屋の中の電気やテレビなどの電源は入っていない
扇風機の音だけが僕の耳に届いている
次第に意識が遠くなる・・・
・・・・
「 ・・・おい! レンしっかり!! 」
「 レンさん、何やってるんですか! 」
「 何やってんのよ。お願いだから私たちの足は引っ張らないでよ 」
頭がガンガンする
見知らぬ3人に囲まれて、僕は横たわっていた
上半身を起こし周りを見渡した
そこにあったのは荒廃した都市、そして自分がいるのはその中心を横断する幹線道路の真ん中
「 あいつはどこ行った? 」
「 わかりません、近くには気配は感じませんが・・・ 」
「 ・・・私が見てきます。コウとランはここでレンと待機です 」
『 はい! 』
そういうと、名も知らぬ女性はフッと姿を消した
ああ、この人も神様たちのコマなんだな、と理解するのに時間はかからなかった
「 ほら、レンを物陰に移動させるよ! 」
「 わかった 」
残った二人が僕を建物の中に運び込む
・・・正直、展開が全く理解できていないので、疑問は今のうちに解消しておこう
「 すいません・・・ ちょっといいですか? 」
僕
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