第3章
月光校庭のエクスカリバー
第71話 血の悪魔の子供達
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折る事ができた。
そしてライ君の血の力(ブラッド・アビリティ)も加わり、彼の教会の戦士(エクソシスト)としての戦闘能力は高い物となった。
「そろそろ終わらせる!!」
決着をつけようとライ君が駆け出す。
「クソ!!」
彼も新しい槍を取り出して応戦しようとするがその時にはすでにライ君は彼に肉薄寸前だった。
「フゥッ!!」
「グゥッ!?」
ガキィン!
「ハァッ!!」
ガン!
「ッ!?」
バン!バン!バン!
「ッッッ!?!?」
ライ君の十字義肢(クロス・リム)の拳の一撃を彼は槍で防ぐが、ライ君は槍を十字義肢(クロス・リム)の脚で蹴り上げ、そしてすかさず、彼に空いている手に持っていた銃で銃弾を数発撃ち込む。
「………ガアァッ!!……クソがぁっ!!……」
それでもなおライ君を攻撃しようとするが…。
「私の事を忘れないでよね」
「ッ!?」
「ハァッ!!」
ズバァッ!
「ッッッ!?!?」
追い討ちで上から彼の左右の肩から横腹までを二刀流で一閃する。
「終わりだッ!!」
「ッッッ!!!!」
ドガァァァッ!
さらに上からライ君が留めにと彼の頭を地面に叩き付けながら殴り付ける。
「……………」
殴り付けたクロト・シャルガは全く動かなくなっていた。
運が良ければまだ生きてるかもしれないが、もう戦えないだろう。
「……ふぅぅ…」
気を少し抜いたら体を疲労感が襲った。
十字義肢(クロス・リム)は十字具(クロス)に比べて、消耗が激しいからな。
まともに使える奴がいなくて少数しか生成されなかったらしいが、なるほど、血の力(ブラッド・アビリティ)を持つ俺でさえこれだからな、うなずける話だ。
(まあ良い)
「さっさとエクスカリバーを回収するぞユウナ…」
「む〜」
「なんだよ?」
「……またユウナになってる」
ああ、血の力(ブラッド・アビリティ)を使っている状態で戦意高揚するとついつい昔の呼び名呼んでしまうんだよな。
昔はユウと呼んでいたんだが、とある事件を境に呼ばなくなってしまった。
「……どうでも良いだろ。さっさと回収するぞ」
「ちぇ〜」
こいつは普段から親しくなった奴に自分をユウと言う愛称で呼ばせる。
イリナもそれでユウにちゃんを付けて呼んでいる。
俺は不貞腐れているユウナを放っておいて、ユウナが弾き飛ばしたエクスカリバーの下に向かう。
「待ってよライ君!」
ユウナが慌てて着いてくる。
「ん?」
……妙だな。
「おいユウナ、お前確かこの辺に飛ばしたよな?」
確かこの辺に飛ばされたはずなのだが、見当たらなかった。
「うん、この辺のはずだけど」
(……どうなってる…)
「捜し物はこれか?」
『ッ!?』
背後から突然話し掛けられ、俺とユウナは慌てて振り替える。
そこにいたのは
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