【ゼロの使い魔】編
026 帰還
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ェールズも、また何かあったら電伝虫≠ナ連絡してくれ」
「判ったよ」
9日目の朝。戦勝ムードに冷めやらぬ中、ついに俺たちはトリステインに戻る事になった。ウェールズから手紙を──レコン・キスタに勝った=Aワルドによって燃やされた≠ニの旨が認められたアンリエッタ姫への手紙を預かり、ウェールズには“魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)”で創った、連絡用の魔獣>氛汞電伝虫≠渡して、俺とウェールズは握手を交わす。
……アンリエッタ姫への手紙は、よもやワルドがルイズに薬を盛り、ルイズから奪った親書──ウェールズ曰く恋文を、ユーノがワルドの遍在≠ニ一緒に燃やしてしまっていたとはウェールズも思わなかった様で、理由が理由だからか、大して咎める訳ではなく苦笑いをして済ましていた。……それに、ちゃっかりと手紙を燃やした犯人をワルドに擦り付けた。と、ボソリと呟いて居たのを聞き逃していない。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
―ただし、サイトに騎士爵の爵位を叙勲する事をお願い≠オます。……よもや友達≠ノ自分のお願い≠聞かせておいて、自分は友達≠ゥらのお願い≠聞かない──と云う事は有りませんよね?―
……それがアンリエッタ姫がルイズの部屋に来訪した時、ルイズがアンリエッタ姫に当時内戦中だアルビオンへと遠征する為に──爵位を持たなかった俺の為に、アンリエッタ姫へと叩き付けてくれた条件だった。
「てな訳で、貴族になっちまったよ…俺……」
「誰に言ってるのさ、因みに私はおめでとうと言っておくよ」
アルビオンを出た後、港町ラ・ロシェールから魔獣≠ナ王城が存在するトリスタニアまでひとっ飛びした。……今回の任務はアンリエッタ姫からの密命だったので、話を知らない城の門番と一悶着有ったのはご愛敬。
アンリエッタ姫はレコン・キスタが潰れた≠ニのウェールズからの手紙を見ると、涙を流しながら大層喜んでいた。ゲルマニアに嫁ぐ必要が無くなり──何より、ウェールズが壮健である事が判り、嬉しかった様だ。
そんなこんなでルイズとの約束通り俺は勲爵士──騎士爵の爵位を叙勲され、俺のハルケギニアでの名前はサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガとなった。……叙勲の際、もう少し色々とモめるかと思われたが、そこはウェールズの口添え──俺がアルビオンで、色々やらかした事が赤裸々に記してあったらしく、そこら辺の話はすんなりと通った。……とは言っても、それなりに、シュヴァリエになれるであろう武≠ヘ示したが。
「……で、これからあんたはどうするんだい? あんたの提案に乗った以上、私はついて行くしか無いけどね」
場所はトリステイン魔法学院のとある秘書の部屋。俺と対面しているのは、深緑の髪を持ち、
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