【ゼロの使い魔】編
026 帰還
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いる理由は、“リコード”の虚無魔法で“アンドバリの指輪”に宿っている記憶を読み取ったからだ。どうやら、オリヴァー・クロムウェルがラグドリアン湖に居る水の精霊から盗んだ物らしい。
……閑話休題。
「………」
(ええい、ままよ!)
ジェームズ1世陛下がいつまで経っても話を切り出さない俺の事を胡散臭げに見る中、俺は内心やけっぱちに口を開く。
「……陛下のご期待に必ずや答えてみせましょう。……陛下の御前にて失礼致します」
「よい」
杖を取り出す許可をジェームズ1世陛下から貰い、俺は杖を取り出してルーンを紡ぎ、その魔法を放つ。
「“エクスプロージョン”!」
――ボカンッ!
「……これが自分の意志で破壊対象を自由に指定できる爆発を起こす魔法。“エクスプロージョン”です。虚無≠ナはこの魔法は初歩の初歩の初歩にあたるそうです」
(……まぁ、これはデルフリンガー情報だけどなぁ)
「それが虚無≠ゥ……」
何とも云えない表情のジェームズ1世陛下。俺にはジェームズ1世陛下が何を考えて居るのかは推し測る事は出来ない。
「サイト・ヒラガ」
「はっ」
ジェームズ1世陛下は某かを決断した様で。……いきなりフルネームで呼ばれたので恭しく返事をする。
「ジェームズ・テューダーの名に於いて命ずる。……□□□、□□□□□・□□□□□が□□を□□□その瞬間から、サイト・ヒラガ──そなたを□□の□□を叙任する」
「……はいィっ!? っと、と」
ジェームズ1世陛下の命令には顎の骨が外れそうになる程驚いた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
トリステインを出てニューカッスル城に登城して、戦争して、戦勝パーティーやら、何だかんだで8日──ハルケギニアの暦にして一週間が経過した。……その一週間で第二のオリヴァー・クロムウェルが出た。……なんて話は聞いた事は無く、レコン・キスタも、このまま行けばウェールズ達だけでも殲滅させる事が出来るだろう。第二第三のオリヴァー・クロムウェルが出なかったのは細工≠煬いているのだろう。
……まぁ細工≠ニ大仰に云ってまみても、晒してあるオリヴァー・クロムウェルの首の横に…
[この男──オリヴァー・クロムウェルは恐れ多くも、ラグドリアン湖に居る水の精霊のマジックアイテムを虚無≠セと偽った恥知らずである]
……と書かれた羊皮紙をでかでかと張り付けてやっただけだが。でも、効果は覿面だったらしく、それでまたオリヴァー・クロムウェルが虚無≠セと信奉していた貴族派の数人がそれなりの人数の部隊を引き連れて投降してきた。
「では、この手紙をアンリエッタに頼むよ」
「判ったよ。ウェールズ。ウ
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