【ゼロの使い魔】編
025 王権£D還作戦
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俺はここで一拍置き、更に問い掛ける。
『……それを許せるか? 赦せるか? ……許せない者、赦せない者が居るなら、武器を掲げ、声を張り上げろっ!!』
――オオオオオオオオオォォォォォォォォ!!
漢達の野太い怒声が上がる。
(効果は上々か……)
怒声もやがて治まりが着き、最後はウェールズに締めて貰うために口を開く。
『最後はウェールズ皇太子殿下に締めて貰おうか。……後は頼みますウェールズ皇太子殿下』
「ウェールズ」
「ありがとう、サイト」
後はウェールズに交代して、俺は下がる。ウェールズは俺に一礼すると俺と同じように、喉元に杖をあてがい、徐に口を開く。
『私の我が儘で音頭を取ってくれたミスタ・ヒラガに感謝の言葉を。……皆の想いは私の肌を衝くほどだった。……元はと云えば、レコン・キスタなどが出来たのは我がテューダーの不始末。自分の家の不始末は私自らが着けよう。……これは私の我が儘だが、皆…私に力を貸してくれ!!』
瞬間、比喩では無く──冗談じゃなく、城が揺れた。それくらいの声量だった。……ただ、その声は概ね野太いがそれは別に気にならず、俺のテンション及びに作戦決行に向けてのモチベーションが上がっているのが判る。
(これが王≠ゥ……)
明らかに違う歓声の量。ウェールズと俺、山と平地ほどの差を叩き付けられた。……尤も、ウェールズと俺──王≠ニ在野のメイジ=Bそれらを比較する事さえ烏滸がましい事なのだが。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE ユーノ・ド・キリクリ
「見えた。あれがロイヤル・ソヴリン号か。……じゃあ、行ってくるな。……“腑罪証明”」
サイトはロイヤル・ソヴリン号を視認すると、音も無くスキルで転移していった。
「……凄いわね虚無≠チて」
ルイズはスキル──虚無≠見て、口をあんぐりと開けながら徐に呟く。
「……そうですね。……あ、合図ですね」
「……そうね。……一昨日の私達の苦労は一体何だったのかしら?」
ルイズとのんびりと四方山話をする事数秒。“遠視”の魔法で見ていると、ロイヤル・ソヴリン号から合図──サイト曰く“フラッシュ・バン”が立ち上がり、旗も貴族派の物から王党派の物へと変わる。
周りの艦隊も、ロイヤル・ソヴリン号が奪取された事を悟ったのか、砲撃や騎竜等でロイヤル・ソヴリン号を墜とそうとするけど、“絶霧(ディメンション・ロスト)”らしき霧≠ノ依って阻まれる。
その内、ロイヤル・ソヴリン号もこちらの制空権に入り、ロイヤル・ソヴリン奪還作戦は成功に終わった。
SIDE END
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