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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
025 王権£D還作戦
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……決まったね」

ウェールズが、心無しか疲れ気味に呟いた。ルイズ達に不可能≠出されること幾数回。漸くロイヤル・ソヴリンを奪還する作戦が採決された。……がしかし、ウェールズはこの作戦内容にあまり乗り気じゃないようだ。

作戦も決まり、各々は戦いの準備をするため作戦参謀室から退室して行く。……そして残ったのは俺とウェールズのただ2人。

「……サイト、君には多大な苦労を掛けてしまう事になって──君の虚無≠ノ頼る事になってしまった。……本当に済まない」

「……水臭いぞ、ウェールズ。それに、俺の虚無≠ヘ、前例が無い魔法なだけで、本当の虚無≠カゃないかもしれないんだ」

ウェールズを助ける時、“五本の病爪(ファイブフォーカス)”と“腑罪証明(アリバイブロック)”を使ったのが拙かったのか、友誼を結んだ後だが、当たり前の様にウェールズからそれらのスキルについて突っ込まれた。

……が、よもやスキルの事を言う訳にはいかなかったので、とりあえずは虚無≠セと嘯いた。……ウェールズはそれを聞いた時に大層なリアクションで驚いたが、ウェールズもどうして良いか判らなかったのか、その事を陛下に相談して、陛下の決断を仰いでいる状態だ。

「じゃあな。俺も眠るとしよう」

「サイトが出るなら、そろそろ僕も部屋に戻るとしようか」

因みに、明後日の作戦決行日に備えて明日一日を使い、英気を養う事になっている。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

翌々日、作戦決行日。俺は周囲から夥しいほどの期待の視線に晒されていた。……と云うのも、ウェールズが俺の、元レコン・キスタの人間を表立たせた時に聞こえていた演説がいたく気に入ったらしく、俺が音頭を取る事になってしまったからだ。

(とりあえず、言いたい事をそれっぽく′セえばいいか。……嗚呼、胃が痛い)

喉元に杖をあてがい、声が届かない者の為に先日と同じ様に拡声≠フ魔法を使う。

『皆、聞いてくれ。今回の作戦の音頭を取る事になった、サイト・ヒラガだ』

――ザワ…ザワ…ザワ…

『……いいか? 続けるぞ』

やはりと言うべきか、いきなりの俺の演説にどよめきが走る。1分程どよめかせた後、聴衆を落ち着かせる。

『いきなりの演説に驚いているかもしれないし、なんで在野のメイジである俺が音頭を取るか納得出来ない者がいるかもしれないが、時間はそこまで取らせないから心して聞いてくれ。……先日も言ったことだが、相手──レコン・キスタはそれ≠虚無≠ニ嘯いて人の心を操り、在ろう事か人の遺骸を操る術を持っている。……このままレコン・キスタの畜生共を放置して置けば、その内に必ず──そう、必ずハルケギニアをレコン・キスタの連中が席巻する事になるだろう』
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