暁 〜小説投稿サイト〜
有栖キャロの小学校物語
第5話 エローシュ君のライバル?登場です
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「ルー、こぼしてるわよ」
「…………ごめんなさい」

注意されて私は自分のこぼした夕食を拾う。

「お茶のおかわりはいかがですか?」
「ああ、もらおう」

お母さんはゼストの湯飲みにお茶を入れる。
こう見ると夫婦にしか見えないんだけどな…………

一体いつになったら結婚するのだろう…………

「ルー、あなたは?」
「豆乳頂戴」
「はいはい」

少し苦笑いしながら私に豆乳を入れてくれた。
いいじゃない、豆乳好きでも……………

「ガリュー、これお願い」

コクっとうなづいて、空になったお皿をキッチンに運んで行き、

「……………」

お皿を綺麗に食器洗浄機に入れ始めた。

「いつもありがとうガリュー」
「……………」

無反応みたいに見えるけど、気にするなと言っていると思う。

本当はゼストがやるって言っていたんだけど、食器洗浄機の使い方がイマイチ分からなくて、結局ガリューにやってもらってる。

ガリューは何でも出来るからね。

「そういえばルー、もうすぐ運動会よね?」

「そうだよ」

「お母さんとゼストさんも見に行くから頑張ってね」

「うん、頑張る」

だけどあのドリルには気を付けないと…………

「後、当日エリオ君も見に来るらしいわよ」
「エリオ来るの?」
「零治君がそう言ってたわ。ねえ、どんな子?」

どんな子?えっと……………

「とても真面目で恥ずかしがりや。優しく、結構イケメンで、将来はモテモテの予感。だけど女性関係はレイ兄と同じになりそうな気がする」

「えっと…………」
「どこから突っ込めばいいのか…………」

でも私の考察は間違ってないと思う。

「ま、まあ仲良くね」
「うん」

クラスの女子に紹介してみようかな?
そうしたらエリオが男子に殺されちゃうか。

だけど、逆に返り討ちにしそうだな……………


その後もルーテシアはエリオが来たとき、どうするか考えていたのであった。
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