第5話 エローシュ君のライバル?登場です
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エローシュ君と佐助君はニヤニヤしながらそんな事を言いました。
さっきの話の先が分かったのかな?
「ルーちゃんは分かった?」
「キャロは分からなかったの!?」
あれ?驚かれる事かな?
「キャロ、今度漫画貸すから読んで」
「えっ!?あ、ありがとう………」
勢いよく言われたので断る余裕もありませんでした。
まあ断る理由も無いのですが……………
「夏穂さん!!」
放課後の事です。
今日も授業が終わり、帰りの支度をしていた時でした。
後ろのドアから夏穂ちゃんを呼ぶ声が聞こえたと思って見てみたら、白いスーツを着て、頭をトンガリにして固めた男の子がいました。
立派なドリルです………
「………キャロ、何をしてるの?」
「拝んだら何か良いことあるかなって」
「今度の運動会で僕の素晴らしさを見てもらい是非、結婚を前提としたお付き合い…………」
と、そこまで言って固まりました。
あれ?私が見られてるような…………
「あ、あなたお名前は…………」
「えっ!?私ですか!?」
「そうです…………」
「あ、有栖キャロですけど…………」
「ぐおっ!?」
そう言うとドアにもたれ掛かってそのまま床にズルズルと倒れていきました。
ああ、白いスーツにホコリが…………
「可憐だ…………」
「えっ!?」
「何て可憐なんだ!!是非僕と結婚を前提としたお付き合いを……グフォ!?」
そこまで言うと、飛んできたランドセルが顔面に当たり、後ろに倒れました。
「キャロは渡さない!!」
「ルーちゃん、やりすぎ!」
投げたのはルーちゃんでした。
流石にやりすぎじゃ…………
「誰だい、こんなものを…………」
あれ?案外平気でした。
簡単に立ち上がります。
そうして、今度はルーちゃんを見て固まりました。
「妖美だ……………」
あれ?何かまた同じ光景を見ているような……………
「何て妖美なんだ!!失礼ですがお名前は…………」
「お前に名乗る名前なんてない」
ルーちゃんは即座に教えるのを拒否。
「素晴らしい、これがツンデレと言う奴なのか?このクラスは本当に素晴らしい子ばかりだ!!」
絶対に違うと思いますが……………
何だか危ない気がします。
「何なのこの気持ち悪いのは………エローシュより酷い」
「エローシュと言ったか!?クソっ、またしても奴か!!だが恋は障害があったほうが燃える!!今度の運動会での僕の活躍、とくと見ていてください!!」
そう言ってハッハッハと笑いながら消えるドリルの男の子。
結局何だったのでしょうか?
「何考えてるのかしらアイツ………」
「2人共、あ
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