マクロスF
0675話
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さい。いつもの事ですので。それよりも、アクセル君は凄いですね。常識外れの身体能力ですよ」
ミハエルの後輩でもあるルカもまた、全く気にした様子も無くそう告げてくる。
まぁ、他の奴等が気にしてないなら俺が気にする必要も無いか。
「まぁ、身体能力には自信があるしな。それよりもこれからどうするんだ?」
「えっと……オズマ隊長?」
「ああ、今度はEX-ギアの動力を入れた状態で動かして貰う。動力の入っていないEX-ギアは所詮重いだけだからな。実際にパワードスーツの効果もある以上、その動きに慣れないと妙な事故が起きかねん。……まぁ、その辺はアクセルの事だしあまり心配していないが。それが終わったらいよいよシミュレーターだな」
意味あり気に視線を向けてくるオズマだが、何を言いたいのかは既に分かっている。周囲の雑音は実力を見せつけて黙らせろってところか。
ルカは同年代に見える俺に対して気安く接しているが、時々目付きが鋭くなる。完全に俺へと気を許している訳では無いのは明らかだし、ミハエルに至ってはあからさまに俺の腕を疑っている。
せめて、俺が20代の姿なら腕利きだと言っても説得力があったんだろうが、15歳程度の外見じゃしょうがないとは思うが。
だからこそオズマは実力を見せつけて納得させろと言っているんだろうけど。
「アクセル君、いい? EX-ギアを起動させるよ?」
「ああ、頼む」
俺の言葉に頷いたルカが自分で言ったようにEX-ギアを起動させる。
別に自分でやってもいいんだが、ルカとしては起動のさせ方のお手本を見せておきたかったんだろう。
まるで機体が起動するかのように、徐々に力が入っていくEX-ギア。やがて完全に稼働したのを確認したルカが小さく頷く。
「これで起動しました。まずは1歩踏み出してみて下さい」
指示に従い1歩を踏み出すと、全く負荷を感じる事無く1歩を踏み出せた。まぁ、ここで負荷が掛かっていたらパワードスーツじゃないって話になるんだが。
「そのまま1歩1歩、ゆっくりと、慎重に……」
「慎重に、ね」
呟き、1歩を踏み出したところで……
「おわぁっ!」
その1歩が失敗したのだろう。まるで床を滑るかのように前方へと移動していく。
見る見る近付いてくる壁に、舌打ちしながら足を踏ん張って移動を止めようとし……次の瞬間には、移動を止めるのではなく何故かそのまま後ろへとバックしていく。しかも先程同様に滑るようにして、だ。
「うわあああっ、馬鹿! こっちに来るな!」
先程のクランとか呼ばれていた子供の悲鳴を聞きながら、反射的にバランスを取るようにして体勢を変えると、ようやく滑る動きが止まりその場に留まる事に成功する。
「なるほど」
そうなって、よ
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