マクロスF
0675話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いた。
余程自分だけ俺に驚かされたのが不満だったんだろう。
「動力の類が入っていないと、パワードスーツというよりはパイロット養成ギブスみたいな感じだな」
一昔前のスポ根アニメとかで出て来そうな。
「いや、まさに肉体に負荷を掛けるって意味ではそういう効果を狙ってもいるんだが……本当に何でも無いのか?」
俺がEX-ギアを身につけたまま普通に動いているのを見たミハエルが、唖然としつつ尋ねてくるのに頷く。
「ああ。勿論体が若干重いとかはあるけど、それ程でも無いな」
「……一応、50kgを越える重さなんだが……」
EX-ギアという枷を身につけたまま、普通に歩き、あるいは跳躍し、走る。
この負荷を考えるとネギま世界の者なら殆ど影響は無いだろうな。いや、ムラタ辺りも特に気にせずに済むか?
エヴァから戦いの歌辺りを習得すればシャドウミラーのメンバーでも特に問題は無いだろう。
「う、うわっ! 何だお前! 一体誰だ!? ミシェル、奴は一体?」
EX-ギアを使って柔軟体操をしたり、あるいは軽く動いて見せていたりすると突然そんな声が周囲へと響く。
その声のした方へと振り向くと、そこにいたのは今の俺よりも年下っぽい青い髪の子供と、桃色の髪の長身の気弱そうな女、赤いショートカットの気の強そうな女の3人が俺を見ながら驚いていた。
立場的に青い髪の子供が2人の大人を従えているような感じだが、お偉いさんの子供と護衛か何かか?
その子供が何故かミハエルに詰め寄っているのを見ながら、残り2人の護衛と思しき存在が唖然とこっちを見ているのに気が付く。護衛、というかパイロットなのか? となると、あの子供もパイロットだったりする可能性があるのか。
「あいつはS.M.Sの新人らしい。スカル小隊の新人でもあるな」
「何ぃっ、ミシェルの後輩!? なんて可哀想な……」
「おい、クラン。それはどういう意味だ?」
「そんなの考えるまでもないだろう」
「ふんっ、クランみたいなお子様には俺のような大人の男の考えは分からないかもしれないがな」
「待て、私より年下の癖に何を言う!」
「は? 年下? 誰が? その辺の奴に俺とクランのどっちが年上に見えるか聞いて見るか? ま、結果は一目瞭然だがな」
「ムキーッ!」
何やら、いきなり漫才を始めた2人の様子に、EX-ギアの動きを止めて思わず見入る。だがそんな風に見ているのは俺だけであり、格納庫の中にいた他の面子は特に気にした様子も無く自分の作業を続けている。
いや、寧ろ動力の入っていないEX-ギアを苦にした様子も無く動かしている俺の方へと驚愕の視線が集まっているくらいだ。
……この様子を見る限りいつもの事、なのか?
「あぁ、ミシェル先輩については気にしないで下
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ