第三章 悪夢
第11話 次なる試練
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十香は軽く頭を押さえながらも士道に声を返してきた。やはり精霊。人間よりも霊力に耐性はあるようだ。
士道「大丈夫か、十香!」
十香「うむ……だが、どうも身体が重い……どうしたのだ、これは……」
上条「十香はここで休んでろ。すぐに何とかしてやる」
十香「当麻……?シドー……?」
士道「大丈夫だ。俺達が……助ける」
士道は十香の頭を優しく撫でるようにしてから、狂三のいる屋上に向かう。
屋上へと続く扉の前までたどり着いた。
鍵は……銃で撃ったかのように、ボロボロになっていて、鍵としての役割を成していなかった。
恐らく狂三の仕業だろう。士道は深呼吸して、ノブを握り、扉を開けた。
士道「くっ……」
上条「……!?」
2人は顔をしかめた。屋上に出ても消えない虚脱感。いや、屋上に出てさらに増したような気さえする。
左右に目をやると、背の高いフェンスに囲まれた殺風景な空間。
その、中心で。
狂三「ようこそ。お待ちしておりましたわ、士道さん。当麻さん」
狂三がフリルと飾られた霊装の裾をくっと摘み上げ、微かに足を縮めて見せた。
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