30話
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では機体性能の差があってもまともな攻撃で当てる事は困難である事に変わらない。
ただし、相手が攻撃をする瞬間なら、確かに当てる事が出来るはずです。
『ほう、思いっきりがよくなったな。だが、我武者羅に攻撃しているだけではな!』
その言葉の後に、Z・Oソードを振るい隙を見せたウプウアウトにディバイン・アームが振るわれます。
ですが、このタイミングを計っていた私は右のZ・Oシールドを展開し、ディバイン・アームを受け流すように表面を滑らすように受け流し、隙を見せた黒いガーリオンに左のZ・Oソードで切り掛かります。
「はああああああ!」
しかし、完璧なタイミングで放たれたと思った一撃はディバイン・アームをを振るって硬直しているはずの機体をバーニアを使用して無理やり前に出る事により左手にわずかにかすり傷を付けるだけにとどまります。
『今のタイミングは見事だった。』
「私にしたら嫌味にしか聞こえませんよ。命中したと思ったんですから。」
『あの程度の事が出来なくては教導隊には入る事など出来ないのでね。』
「そうですか、ですが、付き合って貰いますよ。今度こそ当てます。」
『そうしてやりたいのはやまやまだが、もうハガネが近くまで来ている。撤退させていただこう。』
そうして、黒いガーリオンは残存している機体を引き連れて、撤退していきます。
その瞬間、緊張の糸が切れて、機体の緑の燐光も収まります。
しかし、燐光が収まるとすさまじい疲労に襲われます。
それに、何とか耐えて通信を送ります。
「大丈夫ですか、みなさん。」
「平気。」
『こちらは、なんともないぜ。手ごわかったがな。』
『私は余裕だった。』
『そんな事ないですよ。機体の性能の差が無いと危なかったよ。』
『コクチョウには目立った被害はありません。T・Eスフィアにより防御されました。』
『グルンガストの調子は良くなかったが、なんとかなったな。それより、お前は大丈夫なのか、いいのを一発貰ったようだが。』
「防御システムがあったのでそれ程のダメージではありません。しかし、さすが教導隊のメンバーの1人ですね。正直なところ遊ばれたという意識が強いです。」
『まぁ、仕方ないだろう。俺よりも実力は上だろうからな。』
「正直、初陣の私には辛い相手でした。」
『お前、初陣だったにか。よく相手する気になったな。』
「誰かが相手しなければいけませんでしたからね。それだったら、防御システムの揃った私の機体のウプウアウトで相手する事がベストだと思いましたから。」
『それでも、大金星だ。少しは誇れ。』
「そんなことできませんよ。実際なところ、この機体ではないとあの時に私は死んでいましたよ。」
『そりゃそうなんだが、お、ハガネが来た。』
イルムガ
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