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改正版 後悔先に立たず、後に立つべし
30話
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のに、それでも、一方的にこちらを攻撃するのですから。
 手に震えがきて、先ほど殺したパイロットたちの事、相手との技量の差などを思い、恐怖を感じました。
 そんな時に、アーニャに声を掛けられます。

「戒、大丈夫。」

 その言葉で我に返ります。
 
(守らなければいけない者たちがいるのに、こんな事でいいのですか。)

 そして、アーニャに声を掛けます。
 その時、少し震えている事に気が付きます。
 
「大丈夫ですよ。アーニャこそ大丈夫ですか。」
「うん、大丈夫。」

 気丈にもアーニャはそう言います。

(私の為にそう言ってくれるとは守りたい。私についてきてくれた者達を。)

 私がそんな事を思っていると通信が入ります

『戒君、大丈夫ですか!』
「ええ、大丈夫でした。Z・Oシールド越しに受けた衝撃もZ・Oオーラが受け止めてくれました。」
『そう、良かった。でも、すごい、パイロットね。エルザムと言う人わ。』
「それで、エルザムはどうしていますか。」
『あなたが落ちたところをずっと見ているわ。』
「そうですか、待っているんでしょうね。行きます。」
『ち、ちょっと、戒君。』

 その瞬間、海より飛び出ます。
 そして、黒いガーリオンと向き合います。

『フッ、なかなか頑丈な機体だ。今のを受けて目立ったダメージが無いとは。』
「そうですね。本当に心の弱い私をよく守ってくれる鎧です。」
『そんな事はないだろう。これだけの実力の差を見せられても向かってくるのだから。』
「いえ、私は弱い。これだけ色々なモノに守られていっても腕の震えが止まらない。人を殺した事にもあなたという圧倒的な実力者と対峙している事にも。他にも色々な事を恐れている。」
『君の弱さは誰もが持っているものだ。それでも、君は今だに私と向き合っているのだから十分に心が強い。』
「私は自分で選択してきたと言っていましたが、実際は流されていた。私は世界平和なんて、大それた願いなんて持っていません。ただ、周りに居る者達を守りたいと思う俗人です。」
『ならば言わせて貰おう。君のその道は長く険しい道となろう。多くのものが願いながらも果たすことが出来ず、涙を流す事になっている。教導隊で家庭を持ったものは3人いるが、その内2人が守る事が出来なかった。その中の1人に私もいる。現実は厳しいものだ。特にこれからの時代は困難になるだろう。異星人からの侵攻が始まろうとしているこの時代は。そして、今、君の前には私がいる守るためには私を倒さなければいけない。君に出来るか。』
「そうしなければいけないというのならば、やってみせましょう!」
『ならば、来るがいい勇気を灯す弱き戦士よ!』

 そう言って、黒いガーリオンはこちらの攻撃に備え構えます。
 私
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