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ソードアート ・オンライン 〜鋼鉄の城に輝く星々〜
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づいたエギル
「さて、エギルどうして欲しい?おまえごとこの店を潰してやろうか?」
にっこりとしかし殺気を放ちながらエギルに話しかける。
「マジすまんかった!潰すのは、潰すのはやめてくれ!」
土下座までして謝ってくる。
「次言ったら、覚えとけよ。」
「わ、わかった。肝に命じておく。」
これに懲りて、もう間違えることはないだろう。
「で、今回はなんだ買取か?」
このへんの気持ちの切り替えが早いのはさすがだよな…と思わず感心してしまったリョウト
「あぁ、買取を頼むよ。」
そう言って、トレードウィンドウをひらいて、エギルに見せる。
そして、それを見た店主は目を丸くした。
「お、おい!キリト!これって〔ラグー・ラビットの肉〕じゃね〜か!?こんなレアアイテムどこで手に入れたんだよ!?しかもこれってS級食材だろ、おまえ自分で食おうとは思わんのか!?」
「あぁ、さっき迷宮区から帰ってる途中に遭遇したんだよ。けど、料理スキル上げているやつなんてそうそう……」
と、言いかけると誰かに肩をつつかれ、声をかけられた。
「キリト君」
肩に触れたままの手を素早く掴み、振り向き声を発する。
「シェフ捕獲」
「な…なによ…」
手を握られたままのプレイヤー、血盟騎士団の副団長こと《閃光》のアスナはさすがにキリトの行動は予想できなかったのか引きつった表情を浮かべ、後ずさり、アスナの護衛の長髪の男は睨みつけている。
(アスナ、ナイスタイミング!!)
リョウトがアスナにメールを送って、ここに呼び出しておいたのだ。
密かにキリトに対して恋心を抱いている彼女にこの際、ドロップした〔ラグー・ラビットの肉〕を使って料理を作り、キリトの胃袋をつかんでもらいたいと思っているのだ。そして、あわよくば、キリトとゴールインなんてのも面白いと今回の計画を立案した者と知らされた者は思っていた。
「さて、キリトはアスナの手をいつまで握ってるのかな〜」
ユウカの指摘にすぐに手を離し、今だにキリトを睨んでいる護衛に向かって手をひらひらと振る。
「しかし、珍しいなアスナ。こんなごみ溜めに来るなんて。」
ごみ溜めと言われ、厳つい顔をさらに険しくさせるがアスナにお久しぶりですと言われ、表情をだらしなく緩ませる。
「もうすぐボス戦だから、君たちがちゃんと生きてるか確認しに来てあげたんじゃない。」
「というのは嘘で、実際は…」
とユウカが言い切る前に焦った様子のアスナに口を塞がれる。
その様子を見て首を傾げるキリト
「どうした?」
「な、な、なんでもないよ!」
「ちょっ!アスナ!苦しい!」
今だに口を塞がれてるユウカはバシバシとアスナの腕を叩く
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