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トワノクウ
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第十夜 吟変り(二)
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のみに徹する者。だから俺は本来、銀朱様だけにお仕えする役目なんだが、真朱様は銀朱様の妹だからな」

 潤の真朱に対する恭しい態度。そして、その真朱の朱の字。ようやく得心が行った。
 トップの肉親の心証をよくした。くうが予想する以上に大きな人脈ができたのかもしれない。

 大きな成果に驚いていると、御簾が上がった。潤朱が即座に控える。
 銀朱が入ってきたのだ。



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