第三十六話『恋』
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「くくく……いいだろう、私と隊長の間にお前が入ることが出来ないということを知らしめてやろう!」
「負けないよ! 僕だってスウェンに対する気持ちならラウラに負けないから!」
※
「ふふふ、あのまじめなスウェン中尉だ。ラウラ隊長と既成事実が出来てしまえば責任を〜と言って二人が結ばれることは間違いなし。今頃どうなっているかいるか楽しみだ」
さぞ上機嫌なクラリッサに隊員が
「そううまくいってますかねぇ……」
「問題ないだろう、あのラウラ隊長ならーーむ」
携帯がなり、クラリッサは手にとる。先ほどの上機嫌な表情から一変、凍りつくような表情に変わった。何故なら相手は……
「こ、これはこれは、スウェン隊長、い、いかがなされました?」
電話の相手は恐らく内面般若のような形相をしているスウェンであった。
「要件はひとつだ、クラリッサ」
電話の向こうのスウェンはまるで静かなる鬼の如くの声で
「ドイツに戻ったら覚えておけ」
そこで電話は切れた、隊員は恐る恐る
「スウェン隊長はなんと?」
クラリッサはゆっくりと隊員のほうを向き
「私、死ぬかもな」
「ええええええ!?」
爽やかな笑顔でそう言ったのであった。
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