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ロックマンX〜朱の戦士〜
第二十話 シグマ
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達の私を憎む心のどこが違うのだ!!」

エックス「シグマ…何故そこまで人間達を憎む!?」

シグマ「それを聞くか…いいだろう。教えてやる。かつて私のような第一世代型レプリロイドが生まれた時、我々レプリロイドの権利など無いに等しかった。レプリロイドは人間の命令で戦場、環境破壊により人間では活動出来ない場所へと送り込まれた。」

ゼロ「それは…仕方の無いことだ。俺達レプリロイドでは人間とは活動出来る範囲が違い過ぎる」

シグマ「そうだ。かつてルインも言っていたが、我々レプリロイドはエネルギーが続く限り人間が活動出来ない場所でも活動が可能だ。人間の肉体と我々のボディとでは耐久性だって雲泥の差がある。私もそれを理解していたからこそ、戦場で戦い、そして人間が活動出来ない場所へと向かった…だが、徐々に人間達のやり方は日増しに悪化し、レプリロイドによる実験が繰り返された。」

レプリロイドはどのくらいの熱に耐えられるのだろう?

どのくらいの冷気に耐えられるのだろう?

新たな兵器の実験台にしよう。

最新のウィルスを試してみよう。

人間達のレプリロイドへの暴虐はケインがレプリロイドの権利をもぎ取るまで続いたのだ。
シグマはレプリロイドの権威であるケインの作品であるためにそれから逃れることが出来た。
しかし実験台にされ、スクラップへされていく同胞を見てきたシグマの人間への嫌悪は日増しに増していった。
シグマの拳は怒りに震えていた。

シグマ「…エックス、ゼロ。我々が…我々が何をしたというのだ?遥か昔、戦争を起こし、環境を破壊し続け、己の首を絞め続けてきたのは他でもない人間達だろう!!」

エックス「………」

凄まじいシグマの…今まで奥底に封じ込めていた怒気にエックスとゼロは気圧されてしまう。

シグマ「人間達の支配など生温い…!!死ですら奴らにとっては一瞬の苦しみでしかない。レプリロイドの楽園を創った後に…奴らが我々にしたように生かさず、殺さず…地獄の苦しみを味あわせてやるのだ!!」

シグマがΣブレードを構えてエックスに切り掛かる。
しかしエックスはルインのZXコンポジットのセイバーモードでΣブレードを受け止めた。

エックス「…お前達の境遇には同情はする。だけど、俺はお前のしていることが正しい事とはどうしても思えない」

シグマ「何だと…!!」

エックス「お前は人間達だけじゃない…レプリロイド達まで傷つけ過ぎたんだよ!!どれだけ正しいことを言おうがお前はレプリロイド達も大勢苦しめたんだ!!」

思い出す。
かつての事故の現場を。
反乱軍の爆破テロのために下敷きになって機能停止してしまったレプリロイド。
その瓦礫の近くで泣いていた子供。
自分を助けてくれたレプリロイドのために、
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