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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第1部
第4話 我、日常ヲ謳歌ス
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一体あの男がなんだと言うのです」
「ゥ、ウギュ……」

ル級がヲ級にストラングルホールドβを掛けながら尋ねた。

「ねえ、ル級……貴女は艦娘だった頃の記憶はある?」
「え? は、はい、微かにではありますが……」
「艦娘にとって…いえ、人類にとって深海棲艦は倒すべき敵。
なら何故彼はみすみす私達を見逃したの?
あの状況なら、確実に私を撃沈させられた筈なのに……」

足元の岩に腰掛け、髪を掻き上げる。

「それを確かめたいの……それに、別に人類と敵対したいわけじゃ無いの。
深海棲艦になってしまったけど、私は……人類を恨んでいるわけじゃ無いから」

8月の木漏れ日が降り注ぐ。
それを手をかざして遮った。

「艦隊旗艦は貴女です。
私は常に、貴女と共にあります。
貴女の意志が、私の意志であることを忘れないでください」
「オ刺身……ジャナクテ、ボーキサイト食ベタイ」
「貴女は砂利でも食べていなさいッ??」

ヲ級の口に石ころを詰め込もうとするル級に、不意に笑ってしまった。

争いたいわけじゃ無い。
逢えば何かが分かる筈。

そんな事を考えながら、戦艦棲姫は平和な日々を満喫していた。
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