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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第1部
第4話 我、日常ヲ謳歌ス
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たぞ親父ッ??」
「何ッ?? カツオだと?? ウィルバート少尉、大漁旗掲揚だッ??」
『んなモンありませんよッ??』

和気藹々に騒ぎまくる部下達を見て、暑さ程度でダウン間近の自分が情けなくなり、親父と2人で日陰から漏れる日光を眺め続けた。



???


同時刻
第1024鎮守府近隣
臨海記念公園


エインヘリアル艦隊の艦隊司令、神宮司一葉が父親と一緒に休んでいる時、その姿を何kmも離れた海沿いの公園の雑木林から観察する者が居た。

「むむむ……どちらが件の殿方なの?」
「えっとですね………向かって右側の若い方です。
間違いありません」
「…………」

木の幹に隠れながら、大きな双眼鏡で観察するうら若い女性3人。
雑木林には不釣り合いな、身に纏った黒いワンピースや黒と灰色を基調としたセーラー服、白と黒の和服を来た美女達は、一心不乱に対象の観察に没頭している。

「……しかし姫=Aこれは余りにも迂闊ではないでしょうか。
幾ら本体≠海底に偽装しているとはいえ、もし艦娘に見つかりでもしたら……」
「あの鎮守府の艦娘の中に潜水艦は居なかった筈よ。
それにわざわざ近場の1番深い海溝を選んだのよ? しかも20kmも離れた場所に。
あの深さなら探信儀や水中電探も、海底の地形の影響で探知不可能よ、心配要らないわ」
「…………」

黒いワンピースを来た長い黒髪の少女が、セーラー服の少女の不安気な忠告を一蹴した。

「それに、何の為にわざわざ人間≠ノ化けて、その上喋り方まで勉強したと思ってるの?
…こんな所で眺めてても埒が空かないわ、……やっぱり直接接触するしか無いわね」
「……んな? 正気ですか姫??
艦娘達の闊歩する鎮守府へ乗り込むおつもりですかッ??
本体から離れて居る今の我々は、人間達に対しても非力な存在でしか無いのですよッ??
それを貴女は……嗚呼もう、こらヲ級=Aお前も何か言えッ??」
「…………カツオノオ刺身…美味シソウ……」
「私の話を聞きなさい〜〜ッ?? ってそれより人間の喋り方にしなさいッ??
誰かに聞かれたらどうするのッ??」
「アアア、姫様¥父Pテ、ル級<Kイジメル……」
「ちょっと静かにしなさいッ??」

着物の少女がワンピースの少女に助けを求める。
そのワンピースの少女……深海棲艦の戦姫級、戦艦棲姫≠ヘ、その助けをまたもや一蹴し、双眼鏡を覗き続けた。

あの日に見逃されてからと言うもの、戦艦棲姫は白いロボットのパイロットの事ばかり考えていた。
どんな男で、どんな風貌で、どんな粧いで…。
まるで恋に夢中になった乙女のように、ただロボットのパイロットの事ばかり考えていたのだった。

「然し姫、何故あの男に執着するのです。

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