十二話
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リウイと詠の予測したように、ついに袁紹が幽州に兵を進める。
兵の練度では公孫賛の軍が上だったが、袁紹の四倍の兵力の前に為すすべなく?みこまれた。
その様子を水晶で見ていた月達はそれぞれに意見を述べた。
「まるで洪水だな…」
「…せやな、公孫賛の自慢の騎兵も台無しや」
「寄せ集めの雑軍とは言え、この数は脅威ね」
「確認出来るだけで八万はいますからね。しかも、これが袁紹軍の総力では無い筈です」
「まだ増えると言うのですか!」
パイモンの言葉に音々音は驚き声を荒げた。
「ええ、おそらく袁紹の兵力の総数は十五万程でしょう」
「…それに対してこちらの兵力は九万程。少し厳しいわね」
詠の言葉に一同が静まりかえる、それを破ったのはカーリアン、エヴリーヌ、恋の三人だった。
「私が一万でも二万でもなぎ倒すわよ」
「エヴリーヌがいーぱい敵を殺せばいいんだよね」
「恋も…」
その言葉を聞いて一同は呆れると同時に笑いあった。
「ははは、…この三人が言ったら冗談に聞こえないね」
「そうだな、でもどうせ戦わなきゃいけない相手なんだから落ち込んだりしている場合じゃないな」
「その通りだ、この三人に手柄を独占させてたまるか」
静まり返ったと思った座の空気が明るくなり、月は全員に笑顔で声をかける
「皆さんの働きに期待しています」
「「「「「「はっ」」」」」」
一同が活気を取り戻し、そして、この場に一人が欠けて居る事に気付く
「ところでリウイさんは?」
「あ〜そういえば見てないわね」
「どこにおるんや」
「ご主人様は、お休みをいただいて、どこかに出かけられました」
「えっ!どこに」
「私も詳しくはわかりません。ただ、袁紹の軍を近くで見てくるとおっしゃっていました」
ペテレーネの言葉に再び一同がざわつく
「近くってどのくらい近くでみるのかな?」
「まあ、リウイの事だ何か考えがあるのだろう」
「せやな、ここは信じて待つのがええやろ」
袁紹軍近くの山
リウイは袁紹軍の陣容を確認していた。
「流石名高い袁紹の軍と言ったところか。相当の数だな。しかし、所詮は寄せ集めで出来ている大軍。兵の統制がとれていない。こちらの敵とは言えんな、これなら仕掛ける必要がなさそうだが…一応やっておくか」
そこに使い魔達がリウイの元に現れる
「ご主人様、準備は整っています」
「私の方も仕事は終わりました」
「…」
三体の使い魔が準備を整えた事をリウイに伝えた
「よし、始めろ」
リウイが合図を出した後。山から水が吹き出し、土砂崩れが起き、袁紹の陣に流れこんだ。
袁紹軍本陣
「なっ何なんですの?」
「ひっ姫、やっ山が崩れてきます。早く逃げてください」
「山がなんで崩れるんですの」
「いいから早く逃げて」
袁紹と文醜は
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