暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0674話
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うとしたルカを遮る。
 技術的理論やら何やらを説明されても、俺が理解出来るかどうかは別物だ。ようはどんな効果があるのかと、使い方が分かればそれでいい。
 そんな俺の言葉に若干残念そうな表情を浮かべるルカ。

「簡単に言えば、VF-25を操縦しているパイロットが受けるGをフォールド空間に溜め込んでおけるという装置です。その溜め込んだGを少しずつ通常空間に戻す事で操縦者の受けるGを軽減できるというものですね」
「……へぇ」

 確かにそれは興味深い。俺には大して興味がないが、シャドウミラーの機体に搭載すれば、間違い無く今よりも性能は上がるだろう。ついでに言えばテスラ・ドライブも今の物よりも高性能な物に変える事が出来そうだな。

「そのISCってのは、無制限にGを溜め込む事が出来るのか?」
「とんでもない! システムの容量を超えたGは溜め込み不可能です。具体的に言えば、VF-25の最大機動時で120秒間といったところですね」
「それを過ぎると?」
「当然Gの溜め込みは出来ませんので、通常通りのGをパイロットは受ける事になります。とは言っても、耐G性能が今までと段違いに上がっているEX-ギアがあるので以前よりは大分マシなんですけどね。とにかく、このISCという装置のおかげでVF-25はこれまでのVFと比べると圧倒的な高性能を得る事が出来た訳です。……ただまぁ、色々と問題もある訳ですが」

 溜息を吐きながら憂鬱な表情を浮かべるルカ。
 問題? 確かにVF-25の最大機動120秒というのは色々とまだ発展途上なのかもしれないが、性能的には十分に思える。それこそ先程も思ったように、技術班へのお土産として入手すると確信する程度には。

「その、コストの問題があるんですよ。VF-25がこれまでと比べても随分高価な機体になっている理由がISCを作る際に使われている鉱石なんですが、これが非常に稀少で、その結果……」
「VF-25のコスト増に繋がっている、か」
「はい」

 溜息を吐くルカだが、その稀少鉱石とやらがこの世界特有の物質――スパロボOGs世界のトロニウム、ギアス世界のサクラダイト――では無い限り、ホワイトスターのキブツで作り出す事が可能だ。

「その鉱石って言うのは?」
「残念ながらその辺は企業秘密です。ISCに関しては、うちのトップシークレットですので、残念ですが教えられません」
「そうか」

 一瞬。そう、一瞬だけ鋭い視線になったルカに、これ以上の追究を諦める。ここで追究しすぎて警戒されたりしたら色々と面白く無いしな。

「さて、ISCについてはこれでいいとして、次は機体の特徴についてですね。このVF-25は設計当初からオプションパックの使用を前提とされています。具体的に言えば、ベースとなる機体は殆ど変わらず
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