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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos30銀薔薇騎士隊ズィルバーン・ローゼ〜PALADIN〜
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エリーゼ卿の手記にも記されていますから」
「(嘘だろ。俺とエリーゼの間に子供が出来た? 確かにそういう行為には至ったが・・・)そうですか・・・」
シャルだけでなく騎士カリムからもそう言われては確定情報だ。チラッとシャルを横目で見る。とある契約でシャルと結婚したこともあったが、その際に子を成すことはなかった。肉体も得ていたし、成そうと思えば出来たが、お互いにその一線を超えようとは思わなかったからな。それを思えば“界律の守護神テスタメント”となってからの2万年近くで初めてになるよな・・・、自分の子孫が存在している事実があるなんて。
「写真データか何かあれば見せて頂いても・・・?」
「えっと・・・」
「あ、わたしが持ってるから見せてあげるよ」
持っていないのかカリムが言い淀むと、シャルがそう言ってテーブル上にモニターを展開した。映し出されたのは10代後半から20代前半ほどの青年。茶色い髪に青い瞳は、エリーゼの身体的特徴と同じだ。髪型はインテークのショート、俺が後ろ髪を切った状態だ。
「パーシヴァル・フォン・シュテルンベルク。歳は20。聖王教会の最高戦力・
銀薔薇騎士隊
(
ズィルバーン・ローゼ
)
に所属する騎士で、教会騎士の中で槍術最強ということもあって、シュペーアパラディンの称号を持ってるの」
「現在のシュテルンベルク家は、魔神オーディンとエリーゼ卿の間に生まれた男女の双子、姉ルル、弟ベディヴィアの、それぞれの子孫から成り立っています」
騎士カリムは続けた。俺とエリーゼの子――ルルとベディヴィアは聖王戦争よりずっと後、シュトゥラ付の騎士として活躍し、ルルは魔導に優れた騎士・聖女、ベディヴィアは槍術に優れた騎士・聖槍と謳われたのだ、と。
「オーディンさんとエリーゼちゃんの子供の子孫かぁ。一度会ってみたいわね」
「そうだな。どこかエリーゼ卿の雰囲気に似ているから、話しやすそうだ」
「ふむ。槍使いとしての腕も確かなようだしな。オーディンと直に刃を交えた経験がある者として、パーシヴァルとも一度刃を交えたいものだ」
「これだよ。どんだけバトルマニアなんだよ、シグナム」
シャマルとリインフォースは当時のことを懐かしんでいるようで、シグナムは相も変わらずに
最強の槍騎士
(
パーシヴァル
)
の戦力に興味を示し、ヴィータはそんなシグナムに呆れる。そんな彼女たちの会話を聞いていた騎士カリムが「シグナムさんは魔神オーディンと戦ったことがあるのですか・・・!?」と驚いた。
「ええ。オーディンが製作したばかりのエヴェストルムの試運転時を始めとして、それから幾度か試合という名目で刃を交えたことがあります。結局、一度も勝つことは出来ませんでしたが・・・」
当時の
俺
(
オーディン
)
は今より魔力も体力にも恵まれ
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