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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第7章:過去から未来への歴史
第7話:圧倒的な力
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「皆落ち着くんじゃ!」
私もデスピーすらも、かなり動揺して身構えてるが、ブライ殿が大声で一喝する。
「確かに倒したと油断したのは我らのミス……しかし所詮死に損ないじゃ! 両腕と頭を失った化け物の、腹芸を恐れる事はないぞ!」

そ、その通りだと思った。
我らは奴を追い詰めてたのだ……最後の足掻きで心を乱すなど、愚の骨頂!
流石ブライ殿……伊達に歳を重ねてはいない。

私は皆に視線を向けて頷くと、腹に力を入れ直して敵を睨み付ける。
他の者も同じように身構え戦闘準備を整える。
勿論シン殿も、先程のダメージから立ち直り臨戦態勢だ。

何時でも踏み込み攻撃できる状態になってたのだが、エビの身体に変化が見られた。
小刻みに震え、新たな顔は苦悶に満ちている。
今にも命を散らしそうだったのだが、突如身体が巨大化すると、残ってた足も身体に合わせ巨大化する!

思わず後退り怯んでしまったが、そんな事はお構いなしでエビの変化は続いてゆく。
切り落としたはずの腕が、より巨大化されて再生されると、以前は無かった巨大な尻尾が生え、先程の物より格段に凶悪な頭が復活した!

血走った目は3つもあり、頭部には大きな角が2本も生えている。
腹部の顔も健在で、同時に複数の魔法を唱えてくる事を窺える。
合計5つもある目で我らを見据えると「マホカンタ」と唱え、こちらの魔法攻撃を制限した。

慌ててシン殿が天空の剣を掲げ、敵のマホカンタを打ち消そうとしたが、その巨体からは想像の出来ない素早さで近付き、尻尾でシン殿を弾き飛ばす。
吹っ飛んだシン殿は寛ぐリュカ殿に一直線で飛んで行く。

多分我々の事は眼中に無く、エビは後方のリュカ殿へ対する宣戦布告を行ったのだろう。
だがリュカ殿は、その宣戦布告に答える事は無く、飛んできたシン殿を片手でキャッチすると、倍の威力で投げ返し中指を立てる。

「こっちはザコ敵を全滅させてからキサマに戦いを挑んでるんだから、お前もザコ(勇者等)を倒してから(ラスボス)に挑め、バカタレ!」
「ふん……ではお望み通り、キサマの仲間を皆殺しにしてやろう!」

飛んできたシン殿をデスピーに向け弾き飛ばすと、我らに向けて増悪の籠もった視線を向けてくる。
早いとこ天空の剣で奴のマホカンタを無力化してほしいけど、肝心のシン殿がエビとリュカ殿のラリーで気を失ってしまい、役に立たない状態に……

伝説の防具に身を包んで居た為、命に別状が無いのが救いだが、この状態を如何に打破すれば良いのか……
リュカ殿に視線を向けても爽やかな笑顔で手を振るだけ。

本当にマズいかもしれない……

ライアンSIDE END



(エビルマウンテン)
ブライSIDE

攻撃魔法を唱えられなくなった為、少しでも
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