第五章 StrikerS編
第百六十九話 『外伝17 高町家と月村家への帰省』
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らだ。
そのために本日は予定を作ってもらいドイツから恭也とともに帰ってきているはずだからだ。
「それじゃなのはにユーノ。士郎お父さん達の説得は頑張ってね。私達も忍さんに報告してくるから」
「うん。わかったよ、シホちゃん。そちらも頑張ってね」
「えぇ」
それで一同は別れるのであった。
◆◇―――――――――◇◆
Side 高町なのは
シホちゃん達と別れてから久しぶりの我が家に入っていき居間でユーノ君とオリヴィエさんとヴィヴィオと待っていると、お父さんとお母さんが真剣な面持ちで私達の前の席に座る。
「……さて、それじゃユーノ君」
「は、はい!」
「緊張しなくてもいいよ。楽にしてくれて大丈夫だからね」
ユーノ君の緊張した声ですぐにお父さんが和らげるように声を出してくれた。
さすがお父さんだね。
「それじゃ、話してくれるかな?」
「はい……。その前に僕の覚悟を聞いてくれても構いませんか?」
「いいわよ。言ってみて」
「はい。ありがとうございます」
それでユーノ君も一回深呼吸をした後、私も驚くような真剣な表情になり、
「僕は今回の事件でなのはが誘拐されたと聞いた時、頭の中が真っ白になりました。
いつでも身近にいて元気にしているなのはの姿を見ていたから心配ないと思い込んでいたんです。
でも、その考えが覆されてなのはは僕の近くからいなくなってしまいました。
その時の感情はとても一言では言い表せないくらいのものだったのは言うまでもありませんでした」
「そうか……」
お父さんはそう言ってまだ探るような表情になっているけどユーノ君の言葉を最後まで聞いてくれるようでまだ口出しはしてこない。
「なのはをこの世界に巻き込んだのは僕です。ですから言い訳はしません。でも、それでも僕はなのはの事をとても大切に思っています。
最初は師匠関係という間柄でしたが今回の件で僕はなのはの存在が僕を強く勇気づけてくれるという気持ちと、そして僕もなのはを守りたいという思いがとても強くなりました。
そして今までひた隠してきたなのはに対する思いにも正直になろうという気持ちにさせられました」
それを聞いて私は頬が赤く染まるのを自覚する。
ユーノ君……そこまで私のことを考えてくれていたんだね。
今まで気づかなくてごめんね、ユーノ君。
「なのはの事を好きだという気持ちはもう変わりません。ですから考古学者でひ弱な僕ですが、それでもなのはの身を守ることはできます。
ですから言わせてください。士郎さん、桃子さん。娘さんを……なのはを僕にください!」
そう言ってユーノ君は頭を下げた。
私も嬉しい気持ちになって一緒になってお父さん達に頭を下げて、
「お父さん! お母さ
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