第五章 StrikerS編
第百六十九話 『外伝17 高町家と月村家への帰省』
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一方でユーノは少しばかり……というかかなり緊張した面持ちであった。
「き、緊張してきたね……改めて士郎さんと桃子さんに挨拶するわけだからね」
「兄さん、もう少しリラックスしたらどうです? そんなんじゃ本番で倒れちゃいますよ? ただでさえ無限書庫にこもりっきりだったんですから体力も落ちてそうですし……」
フィアットがそう言い、ユーノの背中をさする。
それのおかげかユーノは先ほどより心にゆとりが出てきたのかかけている眼鏡をクイッと上げて、
「大丈夫だよ、フィア。ありがとう」
「いえいえ。今回は兄さんの一世一代の本気を出す日ですからこれくらいお安い御用ですよー!」
「ユーノパパ。安心してー? なにかあったらヴィヴィオが慰めてあげるから」
「ありがと、ヴィヴィオ……」
ユーノがヴィヴィオに慰められているところになのはが電話を終了したのかこっちに戻ってきた。
「なのは、どうだった……?」
「うん、シホちゃん。一応電話は出来たよ? ただ……」
そこでなのはの表情が曇る。
何事かとシホ達は思う。
「どうされたのですか、ナノハ……? モモコ達となにか起こりましたか?」
アルトリアが代表してなのはに話しかける。
「うん、アルトリアさん。私がスカリエッティに捕まっていたことは伝わっていたらしくてね。もう電話越しに涙を流されちゃった……」
「それは仕方がなかろう。桃子は奏者以上になのはのことを大事にしているのだからな。親として子の心配をするのは当然のことだな」
「そうなんだけどね。ネロさん……」
「なのは。まずは帰って無事であることを説明しましょうか。まずはそれからですよ」
「うん、オリヴィエさん。まずは心配かけたことを謝罪しなくちゃね!」
それでなのははキリッ!と表情を引き締めて拳を握る。
「その意気よ、なのは」
「そうだよ、なのはちゃん」
「はい。桃子はそこまで怒ることはないでしょう。むしろ、心配するでしょうからね」
シホとすずかとライダーでそう励ます。
それでシホ達は忍達に報告する前にまずは翠屋に向かうことにしたのだった。
だが道中、やはりというべきか久しぶりに地元の人達に顔を出すので「久しぶりね〜」とか「元気にしてる?」とか色々と声をかけられるのであった。
そんなこともあったが無事に翠屋の前に到着した一同。
特になのはとユーノは緊張している顔になっていた。
「そ、それじゃ、なのは……いこうか」
「そうだね、ユーノ君……」
二人は決意をした顔つきになっていた。
シホ達もいるにはいるのだが結構蚊帳の外状態であるのは言うまでもないことだが……。
「なのはママ。ユーノパパ。早く入ろう?」
ヴィヴィオが二人の手を引っ張って、ついにドアノブに手をかけて
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