暁 〜小説投稿サイト〜
高校生エレクトローター
十八話 雰囲気(バトル)
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貝木は不気味な微笑をしてそう返す。
周りのざわつきが増してきた。

とてもまずい事態に変化しているのがわかる。
けれど、誰も止めには入らない。喧嘩の殺気はどんどんと増している。



能力を先に発動させたのは、生徒会の女の子の方だった。



無音な能力だった。



ー『っっ! 足が動かねえ…』

貝木の足は氷に包まれて、地面にへばりついていた。





冷却(アイスブレード)。

女の子は原子活動低下能力(ぶんしかつどうていかのうりょく)を発動したようだ。

青いオーラ。彼女の体には露点を達した水蒸気が宙を舞っていて、まるで青いオーラが包んでいる様だった。鮮やかな能力に貝木は止まった。


周りの人も冷気を感じとった。その子の殺気とともに。







・・・でも、彼女の攻撃もつかの間。貝木の余裕さが表情に出た。
見えない程度ににやけているのが見えるのだった。



(まずいな…)
広翔は聞こえない程度に口にした。



一瞬の貝木の攻撃だった、

貝木が手を突き出した瞬間に、


《ドン!!!!!》



彼女の身体は軽く吹っ飛びまた、ドン、と轟音が鳴る。

貝木の得意能力、衝撃(プレス)、だった様だ。


15mくらい吹っ飛んだだろうか、すごい衝撃で壁に激突し、そのままうつ伏せに倒れこんだ。





・・・・・

それに気づいた先生や生徒が急いで駆け寄った。
ざわざわとしていた空気が一瞬で消える。

彼女は頭の額の辺りから出血していて、心配という空気が走っていた。




だが、貝木の表情は変わらなかった…

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