十八話 雰囲気(バトル)
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《本日は前期最初の実力テスト日です。各クラスごとに行動してください。》
校内に大きな放送が鳴り響いた。
ざわつきがクラスであったのだが、一瞬で静まる。
ドアが開くと、端末を持った女性がが入ってきた。
(・・・担任のカウンセラーか)
まるで、アニメとかでよくあるシチュエーションの様だった。
教壇に立ち、皆の目線を奪った。少し小柄の20年代だろうか、単純に若い。
そう、ここのクラスに立つカウンセラーは、年など関係なく、強力な超能力が使えないといけない。どんなに若くても、能力行使に対する生徒の喧嘩を全力で止めなきゃいけないからだ。
元気のハツラツとした声。
『Aクラスを担当させて頂きます、清水 真琴です。清らかな水と書いて清水です。よろしくお願いします。』
丁寧な挨拶と余裕さには若さが隠れる様。けっこうベテランだろうか。
清水か… 歴史を遡っって清水家は古代から水を操る能力者として知られ受け継がれているが、その清水かは特定はできなかった。
『今日は特に連絡は無いのですが、くれぐれも、能力を悪用したり不正には気を使ってくださいね。』
たんたんとした口調でそう言い、HRはすぐに終わった。
◇◆◇
実技棟の広いルーム。
はじめは念力測定のテスト、ルームには5台の台式測定機が設置されていた。
多くの生徒が来ていてもう刻々と測定は始まっているようだ。
全校生徒全員の実力テスト。
淡々と集中したテストが続いている…
静けさがルームには充満していた。
でも、一部の生徒は違かった。余裕さがあるAクラスは少しざわざわとしている。
桁外れの能力者達が揃うクラスは傲慢な奴が多い。
・・・
ざわざわ…
少し違うざわつきがあった。
ピリピリとした緊張感の高い声と、張り合いのある男の声。
何かいけない雰囲気が漂っていた。
1-Bの女の子と1-Aの貝木(かいき)との言い争いのようだ。
・・・・・
ー『みんな集中してるんだから静かにしてって言ってるでしょ!?』
女の子は怒鳴りつける様に言う。まるで中学生の怒鳴りつけの調子で。
ー『うるせーんだよ、先生気取りの生徒会員がっ!! いつまでもそんなんだから何年経っても劣等生に変わらないんだよ。』
ー『劣等生ですか・・・・今のは失言ですね、生徒会として強制連行しますよ?』
失言とは「劣等生」という単語なはずで、学校は優劣に関する言葉を禁止させている。
暗い表情に変えた女の子は〔貝木に手を向けた〕。攻撃体制の脅しのようだ。
ー『強制連行ねっっ… やってみろよ、ザコが!』
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