4話 『コーネリアの王女』
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らも、黄色の淡い欠片が覗いている。
「あぁ? オメェまで────(まさか、コイツも……?)」
「 ………… 」
マゥスンは無言の内に右手を差し出すような仕草で、その手の平から淡く紅い欠片を示す。
「『土の欠片』に『火の欠片』。残るは……!」
「あンだよ、オレも何かの欠片持ってるってのか? ンな覚えは……ッ」
ランクが否定するように左手を上げると、その手には蒼く淡い欠片が現れていた。
「やはり『水の欠片』……! 正に『4つの源のクリスタル』の欠片が揃っておりまする!」
「うむ……『この世、暗黒に包まれし時、4人の光の戦士、現れん』───── 」
「『戦士達は光の欠片を携え、闇の力に覆われし4つの源のクリスタルに輝きを取り戻さん』────やはり、4つの源の力が失われつつあるようですね……」
「あの……、それはどういう事でしょうか?」
コーネリア王とセーラ姫に問うシファ。
「私達の住むこの世界は"ガイア"と呼ばれ、4つの源の大いなるクリスタルによって成り立っています。
土、火、水、風────これら4つの源の力が、クリスタルによって保たれているのです」
「それぞれ4つの源のクリスタルは"四方の大陸"に存在するという。
クリスタルの力の衰退……、それすなわち世界の存亡に関わるのだ。
訪れんとする"暗黒の世"から世界を救うには、4つの源たるクリスタルに輝きを取り戻すしかない。
───予言者ルカーンによれば、四方の祭壇にて光の戦士が欠片を捧げれば輝きは戻ると云う。
……4人の光の戦士よ、この使命が理解出来ぬ筈あるまい」
「だから何だってンだ、オレらがどーしようがオレらの勝手だぜ。アンタらに強制される云われはねェんだよ!」
「ふむ、それもそうだ。何も強制するつもりはない。すべては、お主達次第という事だ」
「 は……ッ?」
逆らってやったはずが、コーネリア王に思わぬ拍子抜けを食らうランク。
「ともあれ、我が娘セーラを救い出してくれた事には違いない。今宵はゆるりと、この城でくつろがれるとよかろう。……大臣、その者達を客間へ案内すると良い」
「承知致しました、ではこちらへ……!」
促されるまま、4人は謁見の間を後にした。
「こちらが客間でございますぞ、寝室は個別なので自由にお使い下され。これからの事は、じっくり話し合われると良いでしょう。……では、失礼しますでな」
大臣が去り、シファは少し戸惑いながら3人に声をかける。
「はなし、合おっか、これからの事………」
「ケ、下らねェ……オレぁゴメンだからな!」
云い捨てるなり、ランクは個別の寝室に入って行ってしまった。
マゥスンの方も、無言
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