第二章『幻想入り』
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中・・・・。
屍たち、お手上げの状態。
「はい、戻しますよ。いい加減にうざくなってきたんで」
風が近づきそして
「輝・・・。目を覚ませ」
風の左ストレート。
「ぐはっ!」
数歩後ろによろめき。
「目を覚ませ☆」
零の回し蹴り。
「ごべっ!」
数歩横によろめき。
そして
「目を覚ませー」
こまっちゃんのスカイアッパー。
「がはっ!」
輝は大の字になり・・・・。
K・O
三人は仲良くハイタッチ。
輝はようやく正気に戻る。
「はっ!ここは何処、私は誰?」
正気に戻り、上半身を起こして辺りを見渡した。
「輝、目を覚ましたか」
「あ、風。俺はいったいなにをしていたんだ?記憶がないんだが」
風は輝の肩をたたき言ってきた。
「お前はなにもしていない。ずっとここで気を失っていただけだ。」
「そっか、つっ!」
立ち上がろうとしたら痛みが走った。
「いって〜、なんだこの痛み、お前ら知ってる?」
「大丈夫か?」
「どっか怪我してんのか?」
「落ちた時どこか打ったんだろうねぇ、大丈夫かい?」
三人揃って心配してきたので不気味だった。
(ん?三人?)
輝は目を擦り、人数を確認した。
右から、風、零、でっかい鎌を持った女性。
「・・・・。あの〜どちら様でしょうか?」
輝は鎌を持った女性に尋ねた。
「あれ!本当に記憶が無いのかい、強く殴りすぎたかね?」
「つよく?なぐりすぎた?」
「いや、こっちの話なんで気にしないでおくれ」
女性は慌てて手を振りながら言ってきた。
女性の行動を不思議に思ったが、深く考えなかった。
程なくして女性は咳払いをして自己紹介をした。
「あたいの名は、小野塚 小町。三途の水先案内人さ」
「三途の・・・水先・・・案内人」
顔が引きつり、嫌な汗が噴出してきた。
「ふふ、あんたが何考えているかだいたい察しが付くよ」
小町は輝が何を考えているか分かったらしく笑っていた。
「そう・・・あんたが考えているように」
小町がそう言った瞬間、小町がいた所には屍忍者がいて、輝の後ろにいた筈の屍忍者の代わりに小町がいて輝の首に鎌を突き立てていた。
「あたいは幽霊を運ぶ者、死神さ」
輝は固まっていた。
屍達は素早く武器を小町に向けていた。
「・・・・なんてね」
「はへ?」
輝は思わず間の抜けた声が漏れてしまった。
「ところで、この物騒なもの除けるよういってくれないかい」
小町は輝の首から鎌を外し、両手を上に挙げて降参のサインをしていた。
直ぐに屍たちに武器を下げるように指示をした。
「ふぅ〜やれやれ、冗談が通じない屍だねぇ」
初対面で鎌を首に突き立てるものどうかと思うが、と言いたかったが言うと、また面倒なこ
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