1話 Her's desire
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?」
PSPの電池が切れたようだ。
大島は机の引き出しの上から二段目の、充電器系の定位置のひきだしからPSP用のを取り出し、コンセントにさしてあわててPSPにもさす。
「・・・セーフ」
なんとか間に合ったようだ。
そして、それからまた2時間ほど経った。
「ふぅ・・・今日はこんなとこかな、お腹も減ったし」
大島は一人暮らしだ。
そして、今日は大学の授業がない日曜日。
思う存分にPSPをしていた。
「あーなんもないやぁ」
冷蔵庫を開けるとそこにはビールしか入っていない。
「コンビニにでも行っこかなぁ」
部屋着のジャージから、外行きの服へ着替えようとクローゼットを開ける。
そのクローゼットの中身は8割がアニメのコスプレ。
ちなみにそれらの中の9割が男性用だ。
「んーと、これでいっか」
彼女、大島は見た目にまったく気をつけない人物である。
化粧をすれば、まぁ悪くはないのだが、大学に行くときも大抵すっぴんである。
そのせいか、モテた試しが全くない。
最も彼女自身そういったことに興味がないようだ。
ついでに言っておくと、彼女が化粧をするのはコスプレする時のみ。
一度それを見た男友達から交際を頼まれたが、
「毎日、この服(『ペルソナ3』の男子用制服)着てくれるならいいよ」
と言って、一瞬で終わったことがある。
「はぁ・・・転生したぃ・・・ペルソナの世界行きたいなぁ」
大島は立ち止まってポーズを決める。
「ペ・ル・ソ・ナァ!!!」
そう叫んで銃の形にした指を頭に向け、銃を撃つ仕草をする。
「・・・」
場を沈黙だけが占める。
「アホかってんだ・・・」
そんな時、
<クスクス>
「え?・・・何!?」
<クスクス>
何処からともなく笑い声が聞こえる。
「だ、誰!何処にいるの!?」
<ワタシ?ココダヨ>
大島は声のした方へと顔を向ける。
<コッチコッチ>
そこにはオルフェウス(女性型)のフィギュアがある。
大島が持っている中で唯一の女性のものだ。
「ま、まさかオルフェウスなの!?」
(※本当は違います)
<クスクス、ぺるそなノセカイニイク?>
「え?・・・行けるの!?」
長時間のゲームのせいで頭がおかしくなったとは、何故か全く思わない大島。
<ツレテイッテアゲヨウカ?>
再びオルフェウス(の後ろの鏡)から声が聞こえる。
「行けるなら行きたい!連れて行って!」
常人なら信じない、それ以前にこんな声が聞こえても幻聴とするだろう。
しかし、大
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