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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン9 ノース校と選ばれし戦士(中)
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3000(破壊)
 酒田 LP800→0




「ま、負けちまった………やべ、サンダーになんて言ったらいいか」
「今は、僕の質問に答えてもらうよ!」

 半ば呆然と呟く酒田の目の前にずい、と立ちふさがる翔。一瞬視線が辺りをさまよったものの逃げることは無理だと判断したらしく、やむを得ないといった様子でぽつぽつと全てのことを話し始める。最初の内は黙って聞いていた翔だったが、話が進むにつれてみるみるうちに顔色が青くなっていった。そして話がすべて終わったとき、翔は全てを理解した。

「そ、それじゃあ………」
「ああ、そういうことだな。もうほとんどうまくいってるし、最悪ばれても問題ないタイミングだったってわけだ。ま、ばれないに越したことはなかったんだけどな。ハハハハハ」
「は、早くみんなに伝えないと!」

 酒田のことはもう放っておき、一目散に会場めがけて走り出す翔。その後ろ姿を酒田は、くっくっくと笑いながら最後まで見送っていた。










「あー、翔!今までずっと何やってたの!今一番重要なとこなんだよ!」

 どたどたといかにも全速力!といったふうに顔を真っ赤にして走りこんできた翔を見つけ、ついつい声を荒げてしまう。あんまり説教めいたことはやりたくないんだけど、これはいくらなんでも遅すぎる。一食食べて帰ってくるだけなのに、なんでこんなに時間がかかるんだろうか。

「はあ、はあ………そ、そんなことよりみんな!今、今の試合は……!」
「え?まあ、見ての通りこんな感じだけど」

 葵 LP850 手札:1
モンスター:銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトンドラゴン)(攻)
魔法・罠:なし

 天田 LP900 手札:2
モンスター:ハングリーバーガー(攻)
魔法・罠:補給部隊

「……俺のターン、ドロー!ふん、遅いぞ。装備魔法カード、リチュアル・ウェポンを発動。このカードはレベル6以下の儀式モンスターにのみ装備でき、その攻守を1500ポイントアップさせる」

 ハングリーバーガー 攻2000→3500 守1850→3350

 すでに儀式魔人3体の力を得てフィールドを暴れまわっていたハングリーバーガーが包み紙の鎧とポテトの剣を装着し、ますます手が付けられない強さになっていく。対する葵ちゃんも相手の特殊召喚を封じる儀式魔人リリーサーの効果に苦しみながらもなんとかエースの銀河眼召喚に成功したものの、状況はかなり苦しい。負けるな、葵ちゃん。

「ほら、翔も応援しないと」
「そうだドン、丸藤先輩。ここで俺たちが応援しないで、いつやるのかって話ザウルス!」
「これならなんとか………いや、やっぱり駄目だ!清明君、早くこの試合を止めさせて!」
「へっ?」

 まっ
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