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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第410話】
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―そう思いながら俺は部屋へと戻る――と、俺の部屋の前でドアに凭れ掛かる未来を見つけた。
俺に気付くと、変わらぬ笑顔で笑い、手を振って俺に挨拶した。
「ヒルト、お疲れ様。 ……何か、あった?」
「え?」
顔を見ただけで未来は何かを察したのか、そう俺に言う。
「……ちょっとな。 それよりどうした?」
「あ、うん。 それほど大した用じゃないけどね、何だか少し心配になって部屋の前で待ってたの。 さっきまで美冬ちゃんと美春ちゃんも居たよ? お風呂に行っちゃったけどね」
察したのか、深く聞かずに美冬と美春の話をする未来。
「何なら少し上がるか? まだこの時間なら問題ないし」
「そうだね。 じゃあ……少しお邪魔するね?」
鍵を開けてドアノブを回し、先に未来から部屋へ入れると続く俺。
ドアを閉めると同時に俺は後ろから未来を抱き締めると小さくびっくりした声を上げた。
「きゃっ……。 な、なぁに? い、いきなりはびっくりするでしょ……? ……嬉しいけど……ね?」
「……悪い。 少しこのままでいいか?」
「……だめ」
否定の言葉を言われ、内心戸惑いつつも抱き締めた腕を解放すると未来は振り向き。
「……後ろからも嫌じゃないけど、やっぱり私は前の方が好き。 ヒルトの心臓の鼓動、聞きたいし」
そう言って腰に腕を回して抱き締めてくる未来――俺もまた再度抱き締めると、未来の身体がすっぽりと俺に包まれた。
「……ふふっ、やっぱり好きな人とこうするのって、私好きだよ? ……ずっと、ヒルトの事好きだったもん。 他の男の子に告白されても、ヒルトよりカッコいい男の子に告白されても何も思わなかったもん」
「そっか……。 てかやっぱりかなり告白されてたんだな、未来」
「うん。 ラブレターとかも貰った事あるよ? ……全部断ったけどね。 へへっ……」
さらさらの髪を撫でると、嬉しそうな声をあげる未来――抱き締めたおかげで、また少し気持ちが癒された気がした。
身体を離すと、未来はニコッと微笑みを返して口を開く。
「何があったかは知らないけど、少しは落ち着いた?」
「ま、まぁな。 ……サンキューな、未来」
「ううん。 幼なじみ何だから大丈夫だよ。 ……あ。 ……た、ただの幼なじみじゃなく、貴方に好意を寄せる特別な幼なじみなんだからねっ」
顔を赤くしてそう言い直す未来に、俺も僅かに顔が赤くなるのを感じた。
「そ、そっか。 っと、悪い……部屋に招き入れたがそろそろシャワー浴びないと――汗臭く無かったか?」
「ううん、平気だよ? それほど汗臭い印象無いしね、多分ヒルトの汗は
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