マクロスF
0673話
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の言葉を聞いていたミシェルが慌てたようにそう尋ねる。
「そうだが、何かおかしいか?」
「おかしいも何も、そいつはどう見てもルカと同年代ですよね! 航宙科のパイロット養成コースでも見た事無いってのに、それがいきなりスカル小隊に配属!? 俺は納得出来ませんね」
へぇ。ただのお調子者かと思いきや、意外に鋭い目をするな。
「えっと……ねぇ、君。このS.M.Sってどんなところか知ってるの? その、無理はしない方がいいと思うよ?」
そしてミシェルとかいう男とは裏腹に、心配そうに俺へと声を掛けてくるルカ。その表情からは心底俺を心配しているような色が浮かんでいる。
にしても、ここまで心配されたり舐められたりするとはな。まぁ、俺の今の15歳程の外見が影響しているんだろうが。
「落ち着け、お前等。こいつはこう見えてもかなりの腕利きだ」
「……隊長?」
オズマの言葉に、まるで信じていないような目つきで俺へと視線を向ける。同様にルカもまた驚愕の視線を向けていた。
視線の種類は似ているのに、そこに込められている感情は正反対というのはどうもな。
だがまぁ、ミシェルの気持ちも分からないではない。今の話を聞く限りでは、航宙科とやらがVFのパイロットになる為の学校なんだろう。あるいは俺の年齢がオズマとかと同じように20代だったら、どこか他の船団からやってきたVFパイロットの可能性もあったんだろうが……15歳の身体だもんな。
「ほら、いいからまずは自己紹介をしろ。こいつの実力は後でしっかり見せてやるから」
「まぁ、隊長がそう言うなら。俺はミハエル・ブラン。一応よろしくと言っておくよ」
「ちょっと、先輩! えっと、ごめんね。ミシェル先輩は気難しいところがあるから。僕はルカ・アンジェローニ。多分君と同じくらいの年齢だと思うから、よろしくね」
「よし、これでいいな。本当はもう1人ヘンリー・ギリアムって奴がいるんだけど、あいつは今ちょっと出張中でな。戻って来たら挨拶をさせるから、それまで待ってろ」
こうして、微妙な緊張感を周囲に振りまきつつも取りあえずスカル小隊との自己紹介は終わりを告げる。
にしても、まさか俺がスカル小隊に配属される事になるとは思わなかったな。そう言えばオズマもどことなくロイ・フォッカーに雰囲気が似てるし。……まさかな。
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