マクロスF
0673話
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らしいんでな」
「……まぁ、外見に関しては個人の趣味だから何とも言えないが、性能に関しては折り紙付きだ。ちょっと待ってろ。まずはお前の紹介から始めるから」
そう告げ、そのVF-25の方へと向けて声を出す。
「スカル小隊、集合!」
オズマの声に弾かれるように、2人がこっちへと向かって来る。1人は今の俺よりも背が高く、眼鏡を掛けている男。もう1人は俺と同じくらいの背丈の男。
「オズマ隊長、何ですか? こっちは機体の調整で忙しいんですけど」
「ミシェル、お前なぁ。少しは上官に対する口の利き方ってものをだな」
「ははは、S.M.Sで何を言っているんですか」
「ミシェル先輩、お客さんの前なんだから少しは体裁ってものをですね……」
「んー? ああ、そう言えばルカと同い年くらいの奴がいるが……野郎じゃなぁ」
「ちょっ、ミシェル先輩!? 何いきなりナチュラルに喧嘩売ってるんですか!」
ミシェルと呼ばれた男が、俺へと挑発的な視線を向けてくる。それを感知したルカという少年――年齢的には今の俺と同い年くらいなんだが――が窘めていた。
「はっはっは。元気がいいようで結構だな。さて、まぁ、ここに連れてきた事で薄々予想しているだろうが、改めて自己紹介と行こうか。アクセル」
オズマに促され、1歩前に出て口を開く。
「アクセル・アルマーだ。今日からS.M.Sに所属することになったんだが……オズマ、確かS.M.Sってのは軍隊と同じ階級が導入されているんだよな?」
「ん? ああ、そうだな。俺は少佐だし、ミシェルは少尉、ルカは准尉だしな」
「……なら、俺の場合はどうなるんだ?」
そう問い掛けると、オズマは難しい顔をして眉を顰める。
「うわ、ミシェル先輩。あのアクセルって人オズマ隊長にタメ口ですよ? 僕と同い年くらいなのに」
「どうやら色々と訳ありっぽいのは確かだが……それよりも驚いたのはオズマ隊長がそれを許してるって事だよな。普通なら絶対に拳とかが飛んできそうなものなのに」
「そうですよね。となると、どこかの有力者の子供とか?」
「L.A.Iの息子であるお前みたいにか?」
「やめて下さいよ。でも、あの人にちょっと興味が湧いてきたかな」
「へぇ、お前がアルトやナナセ以外にも興味を持つなんてなぁ」
「ちょっ! ミシェル先輩!」
そんな風に何やら騒いでいるのを横目に、やがてオズマが頷いて口を開く。
「取りあえず、臨時で少尉って事にしておけ。お前の扱いは色々と難しいから階級無しってのがベストなんだろうが……スカル小隊に入るのを考えればそんな訳にはいかないしな。正式な階級については、後で艦長と話して決めておくよ」
「ちょっ、オズマ隊長!? そいつがスカル小隊に入るんですか!?」
オズマ
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