マクロスF
0673話
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般に公開されていないか……あるいは、S.M.Sが独自開発した機体ってところか?
「VF-19ってのが最新の機体なんじゃないのか?」
「……それに関しては、後のお楽しみって事にしておくか。何、すぐに分かるさ」
笑みと共にそう告げてくるオズマだが、その時点でもうより上位機種があるというのは明らかだ。だが、VF-19ですらもマクロスプラスではYF-19をイサム・ダイソンが肉体ギリギリでどうにかこうにか乗りこなすといった描写があった筈だ。マクロス7でも主人公のバサラのライバルでもあるガムリンがその辺りの壁をどうこうと言っていた覚えがある。それを考えると、VF-19以上の性能を持つ機体があったとしても、俺のような特別製の身体を持っているのではない限りGに対する耐性で碌に操縦出来ないんじゃないのか?
あるいは、それを覆す為の新技術が開発された可能性も高いけど。
「ほら、とにかく行くぞ。皆お待ちかねだからな」
オズマが俺の腕を引っ張りながらそのまま進み続け、やがて巨大な扉の前へと到着する。
どう見ても格納庫か何かだろう。この中で俺の同僚が待っているって事か。
オズマが入り口にあるセキュリティを操作し、やがて扉が開き……
「へぇ。なるほど」
視線の先にあるのは、大量のVF。いや、それ以外にもVBやクァドランシリーズのようなゼントラーディ用のパワードスーツといった物も多く並べられている。
そして機体の周囲には整備員と思しきツナギを着た大量のS.M.S社員がそれぞれの担当であろう機体を弄っている。
「どうだ? ここがS.M.SのVFやその他の兵器が集まっている格納庫だ。そして……あの機体を見ろ」
オズマの視線の先にあるのは、俺が見た事も無い機体だった。戦闘機の姿をしているのを見れば、間違い無くVFなのだろう。だが、ステルス性を重視したVF-171やVF-19のような特徴的な姿ではなく、どちらかと言えば初代マクロスに出て来たVF-1のような、正統派の戦闘機のフォルムに見える機体だ。
「これは……?」
「VF-25メサイア。現在S.M.Sが評価試験を行っている最新鋭の機体だ」
余程自慢出来る性能を持っているのだろう。オズマの口調からは自信が滲み出ている。
だが、VF-1と似ているという印象を持ってしまったせいか、俺から見ればどことなく頼りないような機体に見えてしまうのはしょうがないだろう。
もっとも、俺自身が性能の尖った機体を好んでいたというのもあるんだが。
そんな思いが顔に出ていたのだろう。オズマは苦笑を浮かべつつ俺の肩を叩いてくる。
「何だ、あまり乗り気じゃないな」
「機体性能は外見で決まらないってのは分かっているが、こうして見る限りだと俺が使ったVF-171の方がそれ
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