暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0673話
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っているのを察したのだろう。オズマは小さく肩を竦める。

「艦長はああ見えて、この世界の軍隊でもある新統合軍の歴戦のパイロットだったんだぞ? これまでに新統合軍で採用されてきたVFの殆どを操縦した経験がある。お前が昨日シミュレーターで使ったVF-171に関しても十分以上に操縦しているんだ。それこそ、お前と違って実機の方をな」
「……それは意外だな」

 そう呟くが、一概にそうとは言えないのか? 例えばマクロス7に派遣されていた新統合軍のバトル7の艦長はマクシミリアン・ジーナスで天才と言われたパイロットだったんだし。

「あの人はああ見えて叩き上げの軍人なんだよ」

 そう告げるオズマの表情はどこか誇らしそうに見える。このS.M.Sで初めて配属された部下と上司という訳じゃ無く、もっと以前から親しかったのかもしれないな。
 そんな俺の表情を読み取ったのか、どこか照れくさそうな表情を浮かべつつ慌てて話題を元に戻すオズマ。

「とにかくVF-171なら俺だけじゃなくて艦長も操縦経験があるってのは事実だ。で、俺と艦長がお前の操作ログを見たところ、お前の反応速度がとんでもなく早いんだよな。まさに人間の限界を超えているってくらいに。それに機体の方が付いていけない訳だ。……自覚はあるんだろ?」

 通路を歩いていた足を止めて、俺の方へとじっと視線を向けてくるオズマの言葉に、俺もまた足を止めて頷く。

「ああ、機体の反応速度が遅いというのは感じていたよ。回避行動とかに若干の遅れが出るならともかく、まさか攻撃する時にも反応速度の差で命中しないとは思わなかったし。だが、それに関しては元々といってもいいからな。ストレスは溜まるが、ある種予想済みではあったさ」
「予想済み?」
「そうだ。俺の世……いや、俺が元々いた場所でも俺の反応速度に付いてこられる機体は既存の機体では存在していない。専用に開発された機体でようやくってところだったし」

 レベルが上がってステータスが伸びたのはともかく、それでグロウセイヴァーまでもが俺の反応速度に付いてこられなくなるというのは予想外だった。……まぁ、そのおかげでニーズヘッグというネオ・グランゾン相手でも1機で対応出来るような機体が開発されたのを思えば、ある意味では幸運だったんだろうが。

「……なるほど。それが本当なら、やっぱりお前の機体はVF-171では無理だというのは確定だな。となると、VF-19か……あるいは」

 呟くオズマだが、やっぱりVF-19はエースパイロット機的な扱いの機体なのか? だが、今の言葉を聞く限りではVF-19よりも性能が上の機体があるようにも思える。
 昨日のシミュレーターで選べる機種の中にあった最新の機体がVF-19だったのを考えると、もしより上位の機体があったとしても一
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