第九話
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えたが、よほど恥ずかしかったのだろうか、耳まで真っ赤になっていた。
「ゴメン。ついつい、撫でたくなっちゃってさ。嫌なら、もうしないからさ」
「い、嫌じゃないよ!ただ、恥ずかしかっただけだから」
どうやら恥ずかしかっただけらしい。しかし、なんで俺に撫で癖が有るんだ?この世界の俺は撫で癖があったのか?よくわからないのであった。
「いやはや、二人とも熱いことで。これなら、俺は早い内に孫の顔が見れるかな?」
「い、巌谷中佐!何を、言っておられるのですか!」
「いや、二人の空間を作っていたから、早い内に孫の顔が見れると思ってな。なーに、唯依ちゃんだって、まんざらじゃないんだろ?」
何だか、しどろもどろになっている篁中尉。孫の顔がどうとか、言っているがまだ篁中尉は結婚する気はないんだろ?また、巌谷中佐の暴走か?
「巌谷さん。余り唯依ちゃんをからかわない方が良いですよ。唯依ちゃんだって、結婚するかはまだ分からないでしょうに」
何故か、ため息をする巌谷中佐。更に俯く篁中尉。
「唯依ちゃん。相手は鉄壁だよ。要塞攻略は難しいぞ」
「はい巌谷中佐。かなり大変だと、思いますって!違います!まだ私は「あーと、俺は他の仕事があったんだ。後は唯依ちゃんに任せた!じゃあ悠斗君後は宜しく頼むよ。唯依ちゃんをよろしく頼む」って、巌谷中佐!」
そう言って、巌谷中佐は白い歯をキラリと輝やかせ、スタッと立ち上がり風の様に部屋を出ていった。ぶっちゃけ、どうしろと?取り敢えず、篁中尉を落ち着かせるか。
「唯依ちゃん、取り敢えず落ち着いてくれ」
今にも、巌谷中佐を追いかけて行きそうな篁中尉を止める。まあ、追いかけもらっても良いんだか、巌谷さんが大変なことになりそうなので、止めとく。
「あ、はい。すいませんでした」
慌てて、俺に謝る篁中尉。いや、本当なら追いかけてもらっても構わないんだけど、まだ明日の演習の打ち合わせしてないから、流石に居なくなると困るな。
「いや、落ち着いてくれたなら構わない。明日の演習の件何だが打ち合わせしてないから、したいんだけと良いかな?」
「あっ!そうでしたね。その件なんですが、本当ならこの厚木基地の演習場で行う予定だったんですが、急遽変更になりまして富士第一基地にて行う事になりました」
富士第一基地と言うと、富士教導隊がいる基地ですね。何か作為的な物を感じるな。
「そうか。遠くになるが問題ないないな。そうすると、戦うのは富士教導隊かな?」
「はい。それと帝都防衛第1師団第1戦術機甲連隊の沙霧尚哉中尉の率いる第1中隊です」
な!沙霧かよ!マジか?誰が仕組んだんだよ?この面子は、クーデターを起こした連中じゃないか。裏で動いているのは、アメリカか!やってく
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