第九話
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あ、彼女はオルタの世界では非常に真面目な軍人だったから、しょうがないけどね。
「相変わらずお堅いね。そんなに肩肘張る必要は、ないよ。出来ればもっとフレンドリーに接してくれると、嬉しいけどね」
「ですが、不動准将は上級将校です。失礼な態度をしないのが普通かと」
流石軍人の鏡だね。だが、今の台詞は駄目だね。この世界の設定だと、幼なじみだから人目が無いところなら、フレンドリーに話してくれることを、期待するしかないな。クソーなかなか大変だぜ。
「まあ、こんな所で立ち話も何だから、基地の中でゆっくり話そうじゃないか」
「そうですね。此処では少々風が冷たいですから、女性達が風邪を引いたら大変ですからね」
俺は、巌谷中佐に勧めらるまま厚木基地の中に入って行った。イルマ中尉達は違う入口から、基地に入って行く姿が見えたので、同じ基地内にはいるようだ。
巌谷中佐に、案内された部屋に入る。ソファーに座るよう勧められたので腰掛ける。俺の前に巌谷中佐と篁中尉が座る。
「まずは、久しぶりだね悠斗君。八年前に軍に君を送り出す時に会った以来だね」
にこやかに、笑う巌谷さん。顔の傷が無ければかなりのダンディーな人なんだけどな。
「久しぶりです巌谷さん。相変わらず元気そうで、何よりです」
「なーに、今は俺に話す事よりも、違う人に言うことがあるだろう?」
ニヤニヤしなが、俺を見る。この人俺で遊ぶきだな?
「そうでしたね。唯依ちゃん。久しぶり会ったけど、元気そうで良かったよ」
笑顔で篁中尉の方を見ると、なにやら頬を赤くした篁中尉がいた。
「いえ、私の方こそ久しぶりです。最後に手紙をもらってから一月以上経ちましたが、忙しかったのですか?」
おい!この世界の俺は、篁中尉と手紙のやり取りをしていたんですか?流石に知らなかったな。適当に話を合わせよう。
「ゴメン。
MSX関係の仕事で時間が取れなく、本当なら日本に帰ってくる前に手紙を出して置けば良かったね」
頭を座げる。誠意を込めて謝る。何が有ったとしても、自分が悪いと言わなけれならないのが男だ。
「ゆ、悠君!頭をあげてよ」
アワアワと、慌てる篁中尉。中々レアなシーンだなぁと考えていた。取り敢えず頭を上げる。少し顔の赤さが増した篁中尉が居た。何だか、可愛いなと思った。てか、悠君て言ったよな?つまり、この世界俺は悠君と呼ばれていたんだな。なら、此れからはそう呼んで貰いますか。ニヤリと笑ってしまった。下手すると悪人顔をしてるんじゃないか俺?「悠君?」いかん、やっと篁中尉にそう呼んで貰えたんだ、このチャンスを逃がす訳にはいかない。
「やっと、昔みたいに呼んでくれたね唯衣ちゃん。八年振りに会ったけど、凄く綺麗な美人の女性になったね」
カ
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