第三話
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「どうした?」
「隊長。今、揺れませんでしたか?」
「面制圧をしたんだから揺れるだろう」
「はて?気のせいだったかな?」
「安心しろ。上手くいけば、このまま退却できるかもしれん」
「HQより各機へ、BETA全滅を確認。全機戦術機搭載空母に帰還せよ」
HQより退却指示がはいる。洋上に近い戦術機部隊から、退却を始めたその時だった。ドーンと、大きな音と共に地面が膨れ上がり、土が上空に高く舞い上がった。
「しまった!BETAの地下進行だ!」
誰かがそう叫んだ。次の瞬間空を飛んでいた、部隊が光に包まれた。
「いかん!光線(ルクス)級だ!空を飛んではいけない!」
はっと!して回りを確認する。光線級の攻撃で空を飛んで空母に戻ろうとしていた、2個中隊の撃震が墜落して残骸になっていた。
「クソ!あのとき気にしていれば!」
「隊長!後悔は後にしてください。それより、早く戦線を建て直さないと!」
「分かっている!残っている機体は2機編隊(エレメント)を崩すな!BETAに潰されるぞ!」
素早く部隊を、立て直す。此処で、崩れると待っているのは全滅だ。
「隊長!戦車隊にBETAが向かっています!」
いかん!戦車隊が全滅したら、戦車による砲撃が無くなり戦線が崩壊する。
「戦車隊!素早く後退しろ」
HQから指示が与えられるも、時速100キロで迫る突撃級に距離を詰められる。戦車は、後退速度が遅い。そのまま突撃級に踏みつぶされる。「助けてくれ!」「死にたくない」「来るな!くるな!」等と無線から、断末魔が聴こえる。まさに地獄のようだ。
「HQより各機へ、戦車隊は全滅した。此れより戦艦隊は後退する。戦艦隊が安全距離に退却するまで、光線級の排除にあたれ」
HQから、理不尽な命令がくる。たった、2個中隊で光線級の排除だと?冗談も大概にしろ!光線級に行くまでに、突撃(デストロイヤー)級、要撃(グラップラー)級、を排除しなきゃならん。
「支援砲撃は出きるのか?」
「現在AL弾に交換作業を行っているが、20分ほどかかる。それまでは支援できない」
「チクショウ!このままじゃ、全滅するぞ」
「何とか頑張ってくれ。BETAの数が判明した。およそ500だ」
500体だと!勝てるか!2個中隊では、余りにも多すぎる数だ。
「隊長。隊長!聴こえますか!」
「なんだ!」
また、何かあったのか? もううんざりだ。これ以上悪くなんでほしい。
「南西方向から友軍反応が近ずいています」
「友軍?まだ、我々以外にも撤退していない部隊が有るのか?」
「どうやらあるようです。反応は4機です」
1個小隊が、取り残されていたのか?そう考え
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