暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
突入〜
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所に銃弾が撃ち込まれる。

「・・・ふー・・・」

「・・・なるほど。確かに強くはなっている。だが・・・」

ジゼルの頭上に火の玉が出現する。

「・・・その程度で勝てると思うな!」

火の玉が打ち出される。・・・避ける余裕はない。

「バレットレイン!」

ズガガガガガ!

「フェンリル!」

ドドドドドン!

「ちぃ・・・もう一度トール!」


ズガァァン!!

遂に火の玉を撃ち破った・・・瞬間だった。

ズガァ!

「ごは・・・」

ジゼルの膝蹴りが直撃していた。

「注意力が足りない」

「・・・!!」

すぐに距離を取る。

「その選択は安易過ぎたな」

ジゼルの周りに音素が集まる。・・・しまった!秘奥義か!?

「これで終りだ!プリズムバレット!!」

光線が俺を貫く。

「があっ・・・!」
『咲さん!!』


また・・・負け・・・?・・・いや!

「勝つんだ・・・今日こそ!」

足を踏ん張り、硬直しているジゼルに向かって踏み込む。

「なんだと!?」

「ウオオオオ!」

全弾ジゼルに叩き込み、身体を捻りながら飛んで更に撃ち込み、ベルヴェルクを合わせる。

「ヴァルキリーベイル!!」


ズガァァン!!

ジゼルの体がゆっくりと崩れる。

「・・・ジゼル!」

俺はジゼルを抱き抱える。

「・・・初めて、初めて姉貴に勝った・・・」

「・・・ええ、強くなったわね・・・」

「・・・なあ、姉貴。預言なんて単なる可能性の一つなんだ。それに、みんな預言を必要としなくなってきてる・・・」

「・・・そうじゃないわ。少なくとも・・・預言は存在するだけで・・・駄目なのよ」

「でも、俺は生きてる」

「・・・」

「止めよう、ジゼル。姉弟で殺しあいなんて馬鹿げてる」

「ここまで来て・・・今更ジゼルに戻れないわ・・・」

「ならリグレットのままでもいい。俺はただ・・・これ以上家族を失いたくないんだ」

「サキ・・・」

「預言を無くす方法なんて山ほどある。だから・・・帰ってきてよ」

「・・・私は・・・」

「・・・また、やり直そうよ。ちゃんとお互いの誕生日を祝おう。空白の数年間を・・・新しい思い出で埋めよう」


「・・・サキ」

ジゼルが微笑む・・・が、次の瞬間、急に顔を強張らせて俺を突き飛ばした。

『咲さん!背後に・・・!』

「え・・・?」

その直後だった。・・・雷の刃がジゼルを貫いた。

「嘘・・・だろ・・・」

再び・・・ジゼルの体が崩れ落ちた。

「あ、姉貴ーーーーッ!!!」


「ーーー駄目じゃないかリグ
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