第6話 天火明命(あまのほあかり)
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外部から与えない限り壊れもしないし溶けもしないから。んじゃ、そろそろ死んでもらうわ。泥遁・混凝千本(でいとん・コンクリ千本) !」
チャクラの性質変化。泥遁の術。
聞いたことないようなワードに驚きながら三人は相手の強さを悟った。自分たちが攻撃していたのは紛れもなく土遁分身。それはダンテの写輪眼をもってしても見極められない高度なものであった。
泥というからには恐らく相手は水遁系の術も使えるという事である。三人は性質変化という言葉の定義がいまいち掴めないが、相手が土遁と水遁の両方が使えるということはわかっていた。しかし、その考えが今となっては無意味だと三人は半ば諦めていた。目の前にコンクリ製の千本がいくつも迫りくる。内部から何をやってもほぼ無駄であるし、外部から力を加えようにもヤマトは戦闘中であるし、周りには誰もいない。
―――――絶望とはこのことを言うのだろうか
だが、一人、ダンテは昨日の一人の忍の言ったことを思い出す。
―――――俺は仲間を助けられるなら、命をかけてもいいと思っているよ
まさに今がその時じゃないか、ダンテはそう心に言い聞かせ、両目を一旦閉じ、力一杯両目にチャクラを集める。
「おいおいおい、うちはが聞いて呆れるぜ。あきらめて両目を瞑っちゃって」
茶髪の男はもう勝利を確信しきっている。挙句、うちは一族を馬鹿にするようなことまで言ってのけた。だが、それが仇となるとは思ってもいなかっただろう。
「うちはをなめるな……。写輪眼はほぼ全てのことを見抜く。お前は今勝利を確信しきっている。自分の泥遁に隙はなし、そう思っているんだろ ?」
「あったりまえでしょ ! お前たちはもはやコンクリの餌食 ! もうすぐなかなか抜けないいたーいコンクリ千本が何本も突き刺さるのさ ! 」
「はっきりいってやる。お前は僕の『更なる写輪眼』でどうにでもなる」
「面白いこというねぇ〜。でももう……… !」
茶髪の男は見てはいけないものを見てしまったかのように口をあんぐり開いている。
―――――これがうちはの力だ
―――――これがお前を破る手段だ
―――――これが仲間を守るために使うべき力だ
「天火明命 !」
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ダンテの右眼からは血涙が出始め暫くしてダンテは両目を思いっきり開く。大きな円形が四つ重っていて、円の途中に車輪のような文様の写輪眼、万華鏡写輪眼は男の全てを見透かしているかのように見つめ続けてい
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