第6話 天火明命(あまのほあかり)
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隣の屋上で金髪の男と戦っているはずである。そう、これはヤマトの木分身である。先程の接近戦で一回敵から離れた後、すぐさま木分身を作っていたのだ。
「みんな、無事でね !」
そう言い残し、ミスナはヤマトにお姫様抱っこされ、その場を去って行った。それを見たラオは羨ましい、もしお姫様抱っこしているのが自分だったらなんて想像を膨らますがそんなことをしている余裕はない。
「あーあ、一人逃しちゃった。まぁいいや。取りあえずは、君たちを始末するね」
茶髪の男は三人に急接近し、素早いスピードで拳をついていく。マヤはそれをかわし、先程の攻撃に負けないくらいのスピードで右拳を茶髪の男向かっていれようとするがすぐにかわされ、左回し蹴りをくらい、数メートル飛ばされる。その後すぐにラオに迫り、鳩尾に拳を入れる。ラオも数メートル吹っ飛ばされ、倒れこんでしまう。カメラを用意する時間などなかった。そしてすぐさまダンテに近づき、右で回し蹴りをするが間一髪のところでダンテはそれを避け、一旦距離をおく。どうやら茶髪の男は体術に精通しているようである。
「へぇ〜、君、うちは一族の末裔でしょ。写輪眼って便利だよね〜」
「(写輪眼を使ってもギリギリだった……。この人相当強い !)」
茶髪の男の攻撃を避けきれたのはダンテのみであるが、写輪眼がなかったら危なかったところである。一方、茶髪の男は三人を前にしても余裕なのか息切れひとつ見せない。ダンテ達よりも実践慣れしていることが顕著に表れていた。
「さーて、そこの二人が立ち直る前にとどめを刺すか。お前は後回しにしよう。土遁・土針槍(どとん・どしんそう) !」
茶髪の男は土で槍を形作り、穂から針状のものが何本も浮かび出る。敵を八つ裂きにするには最適の武器といったところであろう。
「まずは女、お前からだ」
そういって槍を振り上げ、マヤの体めがけてその矛先が牙をむく。ダンテも茶髪の男向かって阻止しようとするがあと一歩間に合いそうにもなかった。しかし……、
「亜鞍一族なめんなよクソ野郎 ! 十二神体術奥義・其之二 ! 招杜羅ァ !」
倒れていたマヤの両腕にオレンジ色のオーラが現出し、そのオーラは虎を形作り、両腕を振って虎を茶髪の男めがけて放つ。一匹虎は吠えながら土針槍を噛砕き、もう一匹は茶髪の男めがけて襲い掛かる。男はなんとかして避けるが鋭い牙が右腕をかすった。
「ちっ、まだこんなもの隠し持っていやがったか」
「今だチャラチャラ野郎 ! 」
「チョリーッス !」
ラオは上空へおもいっきりジャンプし、カメラを構え、茶髪の男を撮影圏内に捕える。男は危機感を感じてかラオの撮影圏内から抜け出そうとする。しかし、一連の流れを見ていたダンテは自分のするべきことが分か
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