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アーマード・コア for Answer 蒼穹の空へ還るまで
第一部
-00-邂逅
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何時、どこであの爆発が起こっただろう。ノーマルACと呼ばれる量産アーマード・コアが炎をあげながら崩壊を始めた。
「走れ! アームズ・フォートの攻撃だ!」
以前の戦争では、個人の戦闘力の脆さが露呈した。が、この時代は少人数で最大の戦闘力を発揮する、巨大機動要塞を地上で運用する。ノーマルACなどは歯もたたず、最強のAC乗り、リンクスと呼ばれる者たちも並の腕では撃破は叶わない。
ネクストACという最強の兵器は、アームズ・フォートに取って代えられたわけだ。ネクストACはノーマルに先端技術を惜しみなく搭載し、その戦力を大幅に底上げしたものだ。リンクスはこれに搭乗し、企業の尖兵として各地を飛び回る。
戦後の混乱とは、このことを言うのかもしれない。
「離れろ! 生身じゃ爆風でも死ぬぞ!」
轟音の中、先輩の兵士が叫ぶ。「わかってますよ!」若い兵士が叫び返し、背後を仰ぎ見た。
甲殻類のような『脚』で乾いた砂を押し踏みながら進むアームズ・フォート。
「いったいなん――――」
狼狽した刹那、凄まじい轟音と風が兵士の体を包んだ。
呼吸も、聴覚も、何もかもを忘れたような感覚。舞い上がる砂埃。
「あ――――」
俺は、死ぬのか。
砂色の視界に、千切れた先輩の腕が見える。頭が見える。
粉々になった先輩。
その時なんだ。
俺は、
天使を見た。
「ラインアークの部隊か・・・・・・散々なものだな」
ノーマルが四散し、逃げ惑う歩兵を一瞥したジェラルド・ジェンドリンは呟いた。
『勘違いなさらぬよう。敵はラインアークなどではありません。AFランドクラブの撃破です』
「わかっている。ノブリス・オブリージュ、敵AF部隊を排除する」
直線を重ねたデザインの純白のネクスト、ノブリス・オブリージュは文句の言いようがないほど美しかった。背には三本の砲身を連結した翼状の武装が一対広がり、天使を連想させる。
キュウウゥ、ドギュアアァァァァァァッ!
機体が爆発的に加速し、軽々と下方からの迎撃を躱す。
ノブリス・オブリージュは手にした突撃型ライフルを構え、ランドクラブ周辺に展開するMTと呼ばれる量産兵器に向けてその弾丸をばら撒いた。ノーマルにも劣る脆弱な装甲は紙の如し、一発の弾丸で粉砕された。
ノブリス・オブリージュは『翼』を構え、ランドクラブに向きなおった。
計六門の砲が赤い光を帯び、そのまま光の矢となりランドクラブに突き刺さった。
集中的にレーザーの直撃を喰らったランドクラブの装甲は赤くただれ、内部構造が剥き出しになる。
ジェラルドは一切表情を変えず、ノブリス・オブリージュの左腕を繰りだした。
プラズマの光を上げる光刃がそこに突き入れられ、ランドクラブ各部の装甲の継ぎ目から炎が噴き出した。
「と、止ま
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