第5話 襲撃
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は、チャクラ電波というものに変換され、同じトランシーバーを持つものに発信されるという仕組みの機能である。
「よし、何かあったらこれで連絡すればいいンスね」
「そうだ、でもなるべく定期的に連絡を入れてほしい。異常が無い場合でもね」
「わかりましたッス !」
「そんじゃ、いこうぜ !」
「うん…」
「よし、みんな、持ち場について !」
四人は各自それぞれの持ち場につき、パレードが始まる午前10時まで待つこととなった。
午前10時。湯の国が歓声で満ち溢れる。
湯の国の大通りを、伝統舞踊を披露しながら、太鼓を高らかに叩きながら、珍しい楽器で力強い旋律を奏でながらパレードが悠々と進んでいく。
その中に観光大使のミスナの姿も見られる。彼女は高台から手を振って皆に微笑みかけている。
湯の国が盛り上がりを見せる中、ダンテ達四人は定期的に連絡を取り合いながら異常がないか随時確認をする。
「こちらダンテ、現在異常なし…」
ダンテが木製のトランシーバーに向かって一言。
彼は現在、とある建物の一室の窓から写輪眼で怪しい動き、物がないかをチェックしているところである。現在はそういったものはみられないようだ。
数秒後にチャラ男、ラオから応答が入る。
「こちらラオ、こっちも現在異常はないッス。うーん。あ、そこのかわいいー君― !」
何を考えているのかはわからないがラオは一人の女の子を見かけるとすぐに絡んでいった。その模様はトランシーバーを通じて他の3人全員に行き渡っている。3人の溜息がトランシーバーに吹き込まれる程、ラオの女の子への絡みっぷりは3人を呆れさせるのであった。
「何か変なものとかってみかけなかった〜 ?」
手慣れた態度で女の子に接するラオ。
女の子は急に話しかけられたためか口を丸くしている。だが、あー、と何か心当たりがないわけでもないような顔をしてラオの問いかけに答える。
「何か中心に爆という文字があって、その下に数字が書かれている紙が電柱に張り付いてあるのならみかけましたけど…」
四人に嫌な予感がよぎる。
一連の会話をトランシーバー越しに聞いていたダンテは必死に他に彼女の言った物がないかを探し始める。このまま放っておくととんでもない事が起きるからである。ラオとヤマトは合流して人々の避難の誘導に備える。マヤは観光大使から目を離さず、爆発の時の護衛に備える。
―――――時限式起爆札
その名の通り通常の起爆札に予め一定の時間が経つと爆発するように設定されているもので、通例、戦争などで敵の布陣を崩すために至る所に複数枚貼り付けられるのである。
ダンテは写輪眼をフルに生かし、周囲を見回して時限式起爆札を探す。その時、一人の幼い少年が壁に張り付いている
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