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緋弾のアリア 真実の皇偵
知っていも驚きはしない

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俺はピエロH7とベレッタ改を構えた。
ピエロH7からは弾丸では無くプラスチック弾が放たれベレッタ改からは通常の拳銃に使われる弾丸より小さめの弾丸が放たれる。
放たれた弾丸の先には藁人形らしき物体、物体は左右上下に自由に動き俺を翻弄しようとしている。
確かに人間が出来る動きでは無い無茶苦茶な動きだ。
だが俺にとっては意味の無い動き。

バキ、バキ、ボキ!

木が折れる音が響いた。
俺の狙った標的は腕、足、顔の部分が損傷し行動不能となる。

「おい水無月!」

俺の隣に居た女性は声を上ゲ俺を叱り始める。

「なんで足と顔と腕を狙った!?
普通、狙うなら心臓の部分だろ!」

「セオリーならそうですけど俺の場合、それが余裕なので敢えてランクの高い部分を狙ってみました」

標的の藁人形にはロックオンマークが付いていた。
要はここを狙えと言っているのだがそれだと俺の此処に来た意味がなくなってしまう。

「そんな理由であんな壊し方をしたのか。
でもな、お前のせいであの藁人形Marktripleはもう使い物にならん」

標的となっていた藁人形は足を折られ地面にひれ伏し
腕はボロボロと折れ頭は綺麗に丸い円を作って首から折れている。

「なら俺にあの藁人形Markなんとかを俺にくれませんか?
俺が有効活用しますので」

「藁人形Marktripleだ!」

どうでもいい名前
狙い撃ちされる為に有る的に名前を付けるなんて変わった先生だ。

「確かにアレでは使い物にならんからな
ま、此処に卒業生でも有るお前の頼みだし良いだろうくれてやる」

「ありがとうございます」

別に頼んだ訳では無いのだがこれ以上変な事を言うと
今でも面倒くさいのに更に面倒くさくなりそうだ。
よって俺はここで素直にありがとうございますと言い会話を打ち切ろとすると。

「そうだ水無月」

まだ何か有るのか?
俺は別にこれ以上、話す事もないが話を聞く事にした。
話を聞かなかったら藁人形Marktripleとやらを持ち帰るのをやっぱり無理!!
とか言ってきそうだしな。

「お前、皇偵に成ったそうじゃないか」

「ええ、そうですよ」

「あれなんで私が知ってるか驚いていない!?」

驚いていない?
当たり前だ俺はこの人がそんなどうでもいい情報を知っている事を大体、知っているからだ。

「驚く訳がありませんよ。
だって貴女はこの岡山武偵理事長の娘さんなんですから」

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