40話
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。
嘔吐感が我慢できなくなってきた。
『彩?』
桐条先輩が俺を気遣うように声を掛けてくる。
自分でもわかるくらい顔が青ざめている感じがする。
『初めてのペルソナ召還だからな。体調が優れないようなら撤退するか?』
『彩君?大丈夫なの?』
耐えられない。
「うっ」
思わずその場を走って離れ、壁の隅へと行く。
「う・・・おえっ」
「彩!?」
『彩君!?』
ペルソナ召還をして吐いた奴なんて俺くらいだろう。
なんとなく自分がペルソナ召還を避けてきた理由がわかった。
これほどにおぞましいのか、自分の内面は。
いや、俺自身の性格は狂ってなんてない。
問題は俺の存在自体か。
ペルソナでないものを無理やりペルソナにしたような感じ。
本来この世界に来るべき存在ではなかった者を無理やりこの世界に引き込んだ感じ。
(無理やりこの世界に?)
俺は誰かにここに連れてこられたのか?
(俺の人生はどこで狂ったんだ?)
なんで俺がこんな目にあっているんだ?
(誰が?誰が俺をこんな目に合わせたんだ?)
???ドサリ
「彩!?」
『彩!?』
皆の声が聞こえる中、俺は意識を失った。
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