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I want BRAVERY
40話
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を感じる。
 途端に寒気が俺を襲う。

 空っぽなんだきっと。

 そして、顔を見て思う。

(この眼帯のように両目を覆う布。これは俺の『魔眼』のせいか?)

 もう、普通の目ではないと?
 俺には目がないとでも?

 背中の棺桶。

(一体何を背負っているんだろうな、何もない体で、一体何を背負えるっていうんだろうな)

 前世の自分なのか?
 なら本体はそっちだったりしてな。

 カッコイイなんて思えない。
 ただ、

「気持ち悪い」

「え?」

 俺の言葉に岳羽さんが疑問符で返してくる。
 しかし、俺の口からはそんな言葉しか出てこない。

「気持ち悪いな・・・このペルソナは」

 気持ち悪い。
 なんでこんなにも気持ち悪いのか。

 こみ上げてくる嘔吐感。
 
 なんだ?
 なんなんだこの不快感は?

 周りのメンバーも俺の言葉に疑問を思ったのか声をかけてきた。

「そうか?俺のボリュトゥークスよりよほどカッコイイと思うがな。まぁ、あれはあれの筋肉に美しさが集中しすぎているのもあるがな」

『まさに魔術師タイプのようではないか。君にピッタリだと思うが?』

 真田先輩と桐条先輩がそう言う。

「気持ち悪い」

 俺はそれだけを答え、心底嫌そうに自分のペルソナを見る。

 吐き気が止まらない。

(俺の心の仮面はこんなにも薄っぺらいのか)

 シンのステータスは魔と速が異様に高い。
 しかし、逆に力と耐は低い。
 特に力に関しては皆無だ。

(俺の本性ってか?俺には中身がない、そう言いたいのかよ)

 もしペルソナ4に自分がいたら、このペルソナを自分と認めることだけは一生しないと思える。
 それほどまでの嫌悪感を感じる。

 これは同族嫌悪なのか、それともそれ以外のものから来るものなのか。

(これ以上、見ていたくない)

 そう思い、自分のペルソナを睨み付けた後、俺はペルソナをしまう。
 すると、抜け出ていた物が戻ってきたような感覚になり、どこか落ち着く。

「チッ」

 思わず舌打ちをする。
 さっきまで出ていた物が俺の一部だと再確認させられたようだ。

 苛立ちが募る。

 まるで、食べ物ではないのに、それを食べてしまった時になんの違和感もないことに、逆に違和感を抱く感じ。

 そして、序盤からハイレベルな魔法を覚えていること。
 きっとこれは俺の『転生』を意味しているのだろう。

 自分の全てを見透かされたような感覚。
 気分が悪い、寮にいたならすぐさま洗面台に向かうかトイレに駆け込むだろう。

 何故自分がこんな嫌な思いをしなければならないんだ。

 自分の口元を押さえる
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