暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜朱の戦士〜
第十五話 Fortress Tower
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リをつけなくては…)」

戦闘力の殆どはゼロが上回っている。
今は何とか速さでごまかしているがそれは時間の問題だろう。
ゼロに追い掛けられていたクワンガーは距離を取るのを止め、一気にゼロに突進する。
虚を突かれたゼロはまともに突進を受け、バランスを崩す。
更にゼロの銅を頭部の角で掴むとゼロを天井に叩きつける。

ゼロ「ぐっ!!」

ゼロは床に落下し、仰向けに倒れるが、すぐに起き上がる。

クワンガー「ほう、あれを受けて大してダメージを受けていないとは…」

ゼロ「………」

ゼロは再び拳にエネルギーを収束する。

クワンガー「無駄撃ちを止めて一撃必殺に賭けようとしているのでしょうが無駄な足掻きですよ」

ゼロ「無駄な足掻きかどうかは…やってみなければ分からん…!!」

クワンガー「ふふ…ではこれでどうです?久方ぶりに速度のリミッターを外させてもらいます」

クワンガーがリミッターを解除すると凄まじい速度でゼロに手刀を浴びせる。
しかし強化されたアーマーには僅かなダメージしか受けない。
しかし、目にも止まらない動きでゼロの全身に攻撃を加えていく。

ゼロ「ぐああああ!!」

クワンガー「ふははははは!!どうですゼロ?私がこうして絶えずに動き回り、あなたに一撃を与え、離脱を繰り返す。あなたの射程距離内にいるのはほんの一瞬だけ!!こうしてヒット&アウェイを繰り返しているだけであなたの体力は削られていくのです!!」

ゼロ「ぐっ…」

クワンガー「この勝負…私の勝ちです!!」

ゼロの全身に怒涛の凄まじい連撃が浴びせられ、ゼロは床に仰向けに倒れた。

ゼロ「(な、何て奴だ…速度だけならシグマと互角…いやそれ以上だ…)」

リミッターを解除したクワンガーの動きはゼロですら見切れない程であった。

ゼロ「(しかし、何故これ程の力を持っていながら最初からこれを使わなかった…?余裕か?いや、そんなはずはない…一撃を受けるだけで命に関わるような奴だぞ…)」

クワンガーは極限まで装甲を減らして機動力に特化したレプリロイドだ。
故に一撃を受けただけでも致命傷になりかねない。
ならば何故…。

ゼロ「…!!」

理由に気づいたゼロはクワンガーに気づかれないように拳にエネルギーを収束する。

クワンガー「さあ、止めですよゼロ。後でエックスとルインもあなたの後を追わせてあげましょう!!」

クワンガーが跳躍し、ゼロに向かって突進。
ゼロは内心でほくそ笑む。

ゼロ「アースクラッシュ!!」

床に拳を叩きつけると床に亀裂が入り、破片と衝撃波がクワンガーに直撃する。

クワンガー「ぐああああ!!」

破片と衝撃波をまともに受け、全身に亀裂が入り、身体から火花が出て
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